リメイクチャンピオンざっくり解説〜ルブラン編〜

December 3, 2016 by Anonymous, Patch 6.23

ダメージの出る速度はマイルドに、ダメージの量はハードになりました。
リメイクチャンピオン解説、今回はルブラン編です。


アサシン能力はマイルドに、トリッキーさとテクニックを要求されるようになった



ルブランのリメイクは、見た目上はそこまでおおきな変化ではなかったのですが、実際のところまったく異なるスタイルのチャンピオンに変貌を遂げたと言えるでしょう。
一番のポイントとしてはQのマークがパッシブに移り、マークの消化に1.5秒の時間を要する様になった点です。
これにより、全体で見たダメージ量はアップしましたが、即座にスキルを連打して後衛を溶かしきるというプレイングは難しくなりました。
ウルトの変更はとてもユニークで以前のパッシブだった分身効果もオフェンシブに活用できるように調整されました。

それではスキルの変更点から確認していきましょう。


新ルブランはエーテルチェインの重要度が増して、ディストーションへの依存度が減った



変更点をまずは載せます。変更点はいっぱいあるので、ポイントをおさえて解説します。

ルブラン




全般的な変更
レベルアップごとの体力増加量 75 ⇒ 80

固有スキル - シジルマリス
各スキルで攻撃した対象に「マリスの印」を付与します。少しの間を置いてからルブランのスキルで対象を再び攻撃すると、「マリスの印」が爆発し魔法ダメージを与えます。

「マリスの印」効果時間 4秒
「マリスの印」起爆可能になるまでの時間 1.5秒
ダメージ 40~300(レベル1~18)
反映率 0.8魔力

Q - シャターオーブ
反映率 0.4魔力 ⇒ 0.5魔力
コスト 50/60/70/80/90マナ ⇒ 40/45/50/55/60マナ
「シャターオーブ」が「マリスの印」を起爆した場合、最も近くにいる、起爆可能な「マリスの印」が付いた敵に「シャターオーブ」が連鎖します
ミニオンへの連鎖ダメージ シャターオーブの連鎖はミニオンに対し120%のダメージを与えます

W - ディストーション
コスト 80/85/90/95/100マナ ⇒ 70/80/90/100/110マナ
「ディストーション」で壁を飛び越える際の検知力が改善されました
「ディストーション」を再発動して元いた位置へと戻る際、0.25秒のディレイが発生するようになりました

E - エーテルチェイン
敵にも味方にも鎖の最大射程が表示されるようになりました
鎖で繋いでいる敵にスロウ効果を与えなくなりました

R - 再演
発動時にルブランの分身を出現させ、直後に本体共々一瞬インビジブル状態になる。その後本体と分身はルブランの基本スキルのうち、いずれかの強化版を使用するが、ダメージを与えるのはルブラン本体から放たれたスキルのみ。「再演」自身を強化した場合、マップ上の任意の場所に分身を出現させる。出現した分身は姿の見えている最も近い敵チャンピオンに向かって歩き、ルブランが最後に使用したスキルのフェイクを発動後、消滅する。「再演」の強化には、独自のクールダウンが存在。

クールダウン 40/32/24秒 ⇒ 54/42/30秒
「再演」される「再演」のクールダウン 160/140/120秒
「再演」される「シャターオーブ」のダメージ 150/300/450(+ 0.9魔力) ⇒ 150/275/400(+ 0.6魔力)
「再演」される「ディストーション」のダメージ 150/300/450(+ 0.9魔力) ⇒ 125/225/325(+ 0.5魔力)
「再演」される「エーテルチェイン」のダメージ 100/200/300(+ 0.6魔力) ⇒ 100/160/200(+ 0.4魔力)
一番最後に使用したスキルだけに限らず、どのスキルでも「再演」することが可能になりました
発動後のステルス状態の効果時間 0.1秒
基本スキルを「再演」した際の分身持続時間 2.5秒


長いですね・・・。
重要なポイントを絞ると2点です。

1つはパッシブのマリスの印です。以前はQについていた効果ですが、印が起爆するようになるまでのタイムラグがつくようになりました。
つまりある程度長い時間をかけて、相手との戦闘状態を持続しないと、大きなダメージを与えられないようになったと言えるでしょう。
逆にいえば、長時間の戦闘では以前よりも大きなダメージを与えられる様になったので、他のアサシンリメイクと同様に少しバーストからDPS寄りに変更されました。

長時間の戦闘を維持するためにエーテルチェイン(E)が重要になってきます。
はスロウを与えなくなり少しナーフされた印象ですが、スネアが決まることでマリスの印の起爆時間を稼げるのです。

2つ目は、がライズののように周りのユニットに伝播するようになりました。
これは実に大きな変更で、旧ルブランはウェーブクリアをディストーション(W)に頼っていました。
でウェーブクリアを行うのは負けている時やタワーに詰められている時にはかなり危険で、そこがルブランの弱点とされてきたわけですが、
新ルブランはで自分の身体を晒さずにウェーブクリアが可能になりました。

その他でいうとレベルごとのヘルスの増加量がバフされました。より長時間戦闘を行いやすい様に、といった調整でしょう。

総括すると、レーンやタワー下での安定性を得、ダメージ自体は時間はかかるものの以前よりも大きくなりました。
どのスキルでもマリスの印を付与できるようになったため、プレイパターンが豊富になり、旧来のとりあえずQWR、といった安定のコンボはなくなったのでプレイヤーの技術がより反映されるようになりました。


「プレイパターンが少ないチャンピオンはやっぱりダメだな!」



ビルドはいまのところ大きな変化はなさそうだが



アイテムビルドではに注目



チャンピオンの性質が変わったのにもかかわらず、一般のプレイヤー、プロプレイヤー間でもルブランのアイテムビルドに関してはあまり変わっていません。
対面がAPならば、ADならばを挟みながら、という鉄板ビルドは変わらないと思います。

すこし面白いとおもうのは、DPS寄りに変更されたためか、といったヘルスや継戦能力を高めるようなアイテムを買うプロが出始めている点ですね。
同時に以前の様なといった完全にダメージ重視のビルドも試されています。

まだ結論が出るのは先になりそうですが、筆者としてはを持つのが強いのではないかと考えています。

のスロウはマリスの印の発動猶予を稼ぐのにも使えますし、集団戦でのゾーニング能力にも大きく寄与します。
シンドラやビクターがを持つように、ルブランにもマッチするのではないか、と思います。

マスタリーでは意外な選択



キーストーンに関しては雷帝の号令で安定でしょう。
興味深いのは闘争本能ツリー(左のツリー)の選択です。

現状プロプレイヤーの中でもっともルブランを使っていると思われるShiphtur選手は、ではなくを選択しているのです。
とくには5秒以上戦闘が続かないと効果の薄いマスタリーなので、それだけ現在のルブランは長時間かけての戦闘が向いている、と判断してのことでしょう。


まとめ



機動力のあるDPSメイジになった、と言えるくらい大幅な変更を受けたルブラン。使いこなすには相当な習熟が入りそうですが、シンドラやビクター、ライズといったS6終盤に活躍した安定性の高いメイジたちに匹敵するポテンシャルを持っていると思います。

① バーストは落ちた
② 総ダメージ量は増えた
③ 戦闘を継続するための工夫や立ち回りが求められる

この3点に注意しながら運用することで、ルブランの新しい面をより活かせるでしょう。


「落ち着きなさい、サモナー」