MSIプレビュー

May 24, 2018 by lol-cla管理人, Patch 8.8



こんにちは。
いよいよ明日から待望の新モードClashが始まります。

LoLのソロQとチームゲームはよく似て非なるものとよく言われます。

意思疎通の大切さはもちろん、バンピックやゲームプラン、視界管理など、ソロQでは突き詰められない面白さが、Clashでは味わえるでしょう。

これらのチームゲーム特有の要素をしっかりと押さえることが出来れば、自分たちよりもハイレートのチームに勝利したり、序盤の不利を覆して逆転勝利!といったことも可能になります。

そこで今回はMSIグループステージで行われたRoyalNeverGiveup(以下RNG)対KingzoneDragonX(以下KZ)のGame2を例に、チームゲームでの逆転の仕方について学んでいこうと思います。

動画はこちら

この試合は序盤、KZのPeanut選手のグレイブスがチーズ(奇襲戦法のこと)を決め、ゲーム時間3分30秒までにRNG・Mlxg選手のリー・シンを2回もキル。さらにフラッシュまで消費させると圧倒的なリードを作りました。





LoLはその特性上、リードを奪っている側がそのまま逃げ切りやすいゲームと言われています。
しかしRNGはこの圧倒的劣勢から巻き返し、最終的に試合に勝利します。

それを可能にしたのは3つのマインド。


チームを理解すること、取捨選択をすること、争わないこと。


1つひとつ、シーンを振り返りながら解説していきましょう。


え?うちのチームのADCはUziじゃない?
大丈夫です。あくまで学ぶのは逆転のための手法ですから。



不利なときは取捨選択をする



さて大幅な不利を背負ってしまったMlxg選手のリー・シンですが、ここできっちりとメンタルを切り替えていきます。
まずゲーム全体を見渡してみまし





チーム構成を理解する



LoLには様々なチーム構成が存在します。
ポーク構成、オールイン構成、プロテクトキャリー構成、スプリット構成etc

チームゲーム未経験の方での名前くらいは聞いたことがあると思います。
詳しく説明しているとそれだけで1記事になってしまうので割愛しますが、チャンピオンの組み合わせによってチームの動きとして得意不得意が出てくるというわけです。

たとえば、



こんな構成だったらチームファイトはめちゃくちゃ強そうですが、遠距離型のチャンピオンがしかいないのでシージは苦手ですよね。
遠距離にハラスするスキルもほとんどないので、自分たちからイニシエートスキルを活かして集団戦をどんどん仕掛けていかないとじり貧になってしまいます。


では



この構成はどうでしょう。
はタワーシージが得意なチャンピオンですし、タワー下から相手を引きはがしやすいもいます。
逆に集団戦を相手から仕掛けられてしまうと跳ね返せるチャンピオンはしかいませんし、自分たちから集団戦を起こすためのイニシエートスキルをもったチャンピオンにも乏しいです。


このようにチャンピオンには得意不得意があり、その集合であるチームにも得意なこと、不得意なことがあるわけです。

極々基本的なことを話しているように聞こえるかもしれませんがこれはチームゲームにおいてとても大切なことです。
RNG-KZ戦のピックを見てみましょう。



KZの構成はカミールによるスプリットプッシュを主軸にした構成になっています。
は対面のオーンに対して有利で、どんどんプッシュをしてタワーに対して圧力をかけていき、そのプレッシャーを利用してグレイブスが相手ジャングルのクリープを奪い、ゴールド差を広げていくことが出来るでしょう。
のピックアップを狙いに来てもガリオ
がアルティメットの英雄降臨でフォローすることができます。


対するRNGの構成はカイ=サを守るプロテクトキャリー構成になっています。
マルザハールはアルティメットのネザーグラスプで中盤はキャッチ、後半はなどを狙ってくるチャンピオンを止めるという役割を担っています。
リー・シンもピールが得意なジャングラーで、ヘクステックアルティメイタムをRの龍の怒りで蹴り出して解除することが出来ます。


それぞれの構成が分かったら次はウィンコンディション、どうやったら自分たちが勝利できるか、ということを考えてみましょう。

KZとしてはKhan選手のカミールを育てて、戦わずして勝つのが第1です。
もし戦うならば、にRNGが複数チャンピオンをぶつけて対応してきたタイミングでGorillA選手のラカンのエンゲージで人数差のついた形での集団戦が望ましいでしょう。

一方でRNGはとにかくUzi選手のカイ=サを育てることです。
自分たちで仕掛けない限りは、Letme選手のオーンはいずれ負けてしまうので積極的に集団戦を行っていきたいところです。