チームゲーム初心者のためのチーム構成解説~オールイン編~

May 25, 2018 by lol-cla管理人, Patch 8.10

Clashへ向けて、代表的なチーム構成やプレイする上での注意点を紹介する
こんにちは。

いよいよ待ちに待ったトーナメントモード、Clashが日本サーバーにもやってきます。

普段のソロQでは体験できないような、チームゲームならではのプレイやプロと同じ仕様のバンピックなどいまから楽しみにされている方も多いんじゃないでしょうか。

そこで今回はLoLのチームコンプ(チーム構成)について解説していこうと思います。

それぞれどんなチャンピオンがチームのコンセプトにマッチしているのか、各ロールはどのようなことを考えてプレーするべきなのか?

ただ単に得意なチャンピオンをプレイするだけじゃなく、シナジーを考えてチャンピオンを選ぶんだり、仲間の得意チャンピオンを活かすためのチームの動きを覚えることで、より一層Clashを楽しむことが出来ると思います。

第1回目はオールイン構成について解説します。



オールイン構成とは



チームのコンセプト



チームゲームと聞くとまずはこの構成を思い浮かべるんじゃないでしょうか。

AOEスキルにAOEスキルを重ねて大ダメージを与える、いわゆるWomboComboを狙ったり、(マルファイトにオリアナのボールをつけてR-Rをコンボさせるような)
イニシエートスキル(集団戦のきっかけをつくるスキル)を持つチャンピオンをそろえて自分たちから集団戦を起こしまくる、そういったコンセプトのチームです。

集団戦のポテンシャルが高いので、多少のゴールド差ならひとつの集団戦で十分挽回可能で、逆転能力が高いチーム構成ともいえるでしょう。


大まかなゲームプラン



タンク系のTopを取った場合、レベル6以降テレポートでの他レーンへの介入が非常に強力になります。
ダイブが得意なタンクサポートやダメージの出るジャングルと合わせてボットレーンの1stタワーへのダイブを狙っていきましょう。

Topにファイターを取った場合は、キャリーのアイテムが揃うまでは相手の動きに対応する形で動いていくのがいいでしょう。
どこかのレーンが有利を取った場合、そのプレイヤーを中心にして少数戦を仕掛けて有利を作っていくことを狙いましょう。

全てのファーストタワーが折れたあとは積極的にバロンにプレッシャーをかけていきます。

ただしオールイン構成の場合、バロンを取るのが遅いチャンピオン編成になっていることが多いので、スニークバロンを狙うよりはバロンを餌にして反転し、集団戦を狙うという形のほうが安全に勝ちやすいでしょう。

リードを奪ってしまえばあとはグループアップしての集団戦で負けることはないので、あえてスプリットして相手を集団戦に誘い込むなり、タワーダイブをしかけるなりして、ゲームエンドを目指しましょう。
サポートやジャングラーを使ったベイトも勝負を決めるのに有効な手段です。

とにかく集団戦を起こしさえすれば勝てるので、どうやって相手を自分たちの土俵に誘い込むか、というのが重要なチーム構成と言えるでしょう。


チームとしてプレイする上での注意点



バロンやドラゴン、あるいはタワー前といったお互いのチャンピオンが集まったところで戦いを起こすことが得意なので、チームで次にどのオブジェクトを狙うのか、という意思統一を行うことが大切です。
ただし、あまりにグループをし続けていると相手チームとの経験値差やファーム差がついてしまうことにもつながります。
ファームするタイミング、グループして集団戦を仕掛けるタイミング、といった具合に意識の切り替えが大切になってきます。


弱点



AOEスキルが多いチーム構成は、その分単体へのダメージが不足しがちになります。
そのため序・中盤、ガンクなどで少数戦を相手から仕掛けられることに対してやや弱い傾向にあります。
あまり、序盤は無理をせず、人数差をしっかりつける、あるいはファームしてアイテムが揃うのを待ってから行動を起こしたほうがプレイの成功率は高くなるでしょう。



他のチーム構成との相性や対策



・対 ポーク・シージ構成

ポーク・シージ構成は集団戦を拒否することに長けたチームなので、いくら集団戦が得意なオールイン構成でも戦いを起こすことは容易ではありません。

そんな中でも集団戦を起こしやすいポイントは3つあって、

① タワーが折れる/折れそうなタイミング
② テレポートで相手の裏にトップレーナ―などを送り込む
③ ドラゴン、バロン前

となっています。

①は相手のポジションミスが起こりやすく、イニシエートのチャンスが生まれやすいです。
②は一見簡単に見えますが、テレポートのためのワードを確保するのが難題です。グループをして1つのレーンを押し上げてから複数のワードを設置しておきましょう。
③はオールイン構成がもっとも得意とする展開ですが、ポーク・シージ構成相手にはそこまでのルートを確保するのが難しいです。フェイスチェックする際はきちんとタンクを先頭にしていつでも戦いが起こせるように準備をしていきましょう。

一度リードを奪ってしまえば、多少強引にでも集団戦を起こしてもいいでしょう。
相手は集団戦を行う構成ではないので、構成差で勝ちきることが出来ると思います。


・対 スプリットプッシュ構成

ポークシージ構成と対策は似ていますが、相手は複数のレーンを同時に狙うので対処が難しいです。

5人でグループして相手から2キルを奪ったとしても、スプリットしていたジャックスにインヒビターを破壊されてしまった、なんてシーンはソロQでもよく見かけますよね。

対スプリットプッシュ構成において重要なのは決断することです。

スプリットをしているチャンピオンを複数人で捕まえにいくのか、5v4で当たりきるのか、出来るだけ早く判断して、対応することが重要です。相手のスプリットプッシュの形が長く続いた場合、オールイン構成にとっては徐々に不利になっていくだけです。

いざ仕掛けるときに相手にその動きを気取られると対処されてしまうので、自分たちが通る道だけでも、ジャングル内の敵チームの視界を消しておくと、作戦成功率は上がるでしょう。

有利を作っている場合は、バロンを餌に相手を釣り出すことが重要になってきます。
まずはバロンを軽く触るなりして、スプリットプッシャーのテレポートを使わせて、そこから集団戦を仕掛けるなり、もう一度バロンを使って釣り出すなりして、相手を自分たちの得意なフィールドへ引きずり込みましょう。


・対 プロテクトキャリー構成

オールインコンプが得意なはずの5v5の集団戦で負ける可能性がある構成です。

相手はキャリーを守ることに特化しており、オールイン構成でピックされがちなユーティリティ性能をもったADCと、プロテクトキャリー構成でピックされるダメージ特化のADCとのダメージ差で集団戦に負けてしまうのです。

対策としては、相手のキャリーが育つ前にゲームを決めてしまうことです。

ADC以外のダメージが不足しがちなチーム構成なので、ADCのアイテムが揃う前にどんどん集団戦をしかけてゲームを終わらせてしまうわけです。
ボットレーンに執拗にガンク、ダイブをしてレーニングで潰してしまうのもひとつの手でしょう。



オールイン構成における各ロールの役割



次にロールごとの役割やおすすめのチャンピオンなどを紹介していきます。
ただし注意してもらいたいのは、この枠に沿ったチャンピオンしか取ってはいけない、というわけではない点です。

たとえば、



このチームはオールインがとてつもなく強力ですが、それ以外はからっきしのチームです。
グループアップして、アッシュ、セジュアニ、マルファイト、レオナが仕掛けて、オリアナがフォローをするといった集団戦の形は強いですが、それしか勝ち筋がありません。

これをMid、Botを変えずに



としたら、今度はオールインとしてのパワーはやや落ちるものの、カミールのスプリットプッシュやオラフ、アッシュを絡めたキャッチでも試合が動かせそうな柔軟な構成になります。

あくまでチャンピオンの例示は代表的なものを挙げているだけで、重要なのはバランス、ということです。



トップ



よくピックされるチャンピオン:イニシエートスキルを持つタンク、イニシエートスキルを持つファイター

オーン、マルファイト、クレッド、カミールなど


・プレイする上での注意点

集団戦を狙う構成で、その要となるイニシエーターになることが多いです。アルティメットやテレポートのクールダウンの管理は非常に大切で、きちんと自分はもちろん対面のトップレーナ―のテレポートのクールダウンに関しても共有するようにしましょう。

クレッドやカミールをピックしたときはともかく、タンク系をピックした場合は、味方のjgがガンクするメリットがあまりないので、トップレーンは基本的に陸の孤島と化します。

孤独なレーニングに耐えつつ、テレポートで他レーンへと介入する準備をしておきましょう。



ジャングル



よくピックされるチャンピオン:序盤から強く単独行動が可能なファイター、AOECCをもつタンク

トランドル、カ=ジックス、ザック、セジュアニなど


・プレイする上での注意点

どちらのタイプのジャングラーを取ったかによってプレイスタイルが変わります。

トランドルのようなファイターを取った場合は、リフトスカトルを中心に視界の確保を行って、相手のジャングラーの位置をチームに提供するのが序盤の主な任務です。

ザックのようなイニシエーターを取った場合、序盤のジャングリングが(相手のジャングラーにもよりますが)相当きついので、味方がカバーに入れる位置を中心に慎重にファームをしてレベル6を目指すことになります。

どちらのタイプをピックしても共通するのは、ドラゴンやバロンといったエピックモンスターの周りで集団戦を起こすというのがチームコンセプトなので、次に狙いたいオブジェクト周りの視界のコントロール、そしてそこでつかまって死なないことが重要になってきます。

ワードを置きに行くときは、出来るだけ味方のSupとの連携を取るようにしましょう。



ミッド



よくピックされるチャンピオン:AOEスキルを持つメイジ、プッシュ力の高いメイジ

オリアナ、スウェイン、タリヤ、ヴェル=コズなど


・プレイする上での注意点

これはJgがどちらのタイプをピックしたかによって選ぶチャンピオンが変わります。

オリアナのようなAOEメイジとザックのようなタンクジャングラーを組み合わせるのだけはオススメしません。
一見、非常にシナジーがあって強力に見えますが、どちらもパワースパイクが遅いため、ミッド周辺での視界の取り合いやリフトスカトルの奪い合いで勝つことが難しくなってしまうからです。

特に中盤の集団戦のカギを握る重要なロールです。
プレイの精度はもちろんですが、ミッドの1stタワーを先に折られてしまうと、自分たちが行いたいドラゴン戦やバロン戦のための視界確保が難しくなるため、タワーを削られないようにすることも大切な役割になってきます。



ADC



よくピックされるチャンピオン:イニシエートスキルをもっている、自ピール能力を持っている

アッシュ、シヴィア、ザヤ、エズリアルなど


・プレイする上での注意点

オールイン構成は集団戦を行うためのチームコンプなので、ダメージディーラーであるADCの役割が非常に大きいです。
味方には敵へ突っ込むチャンピオンが多く選ばれがちなので、自分へのピールがあまり期待できない点には特に注意しましょう。
その点、エズリアルやザヤといったチャンピオンはある程度の自衛能力を持っているため、立ち回りが少し楽になります。

ボットレーンへのテレポート介入を行いやすいチーム構成なので、Supに頼り切らずにしっかりとワードを設置しておくことで、味方Topのテレポート先を確保してあげましょう。



サポート



よくピックされるチャンピオン:タンク系全般、ピールのできるメイジ

アリスター、レオナ、モルガナ、カルマなど


・プレイする上での注意点

基本的にはイニシエートが出来るCCタンクが選ばれがちですが、チームバランスを整えるためにモルガナといったピールが出来るメイジサポートも選ばれます。

チームにイニシエートスキルが不足している場合はSupから主導的に仕掛けても良いですが、ADCのピールをする役目も忘れてはいけません。
状況に寄りますが、主に中盤くらいまではイニシエートに、それ以降はピールにスキルを回す感覚でいるといいと思います。

視界確保中に捕まって死ぬと一気にゲームプランが崩壊しかねないので、メイジをピックした場合は特に注意して行動するようにしましょう。




おわりに



いかがだったでしょうか。

オールインコンプはAOEを重ねるだけのチーム構成といえばそうなのですが、その分対処がされやすいです。
如何に自分たちの得意な状況に持ち込むかというのが、LoLのチームゲームでは面白い部分でもあり、難しい部分でもあります。

オブジェクトに対する圧力や意識を持つだけでも十分成立する構成なので、初めてのチームゲームではこういった構成だと遊びやすいかもしれないな、と思い第1回のテーマに選びました。

次回も近日中に投稿予定です。

よろしかったらまたお付き合いください。