パッチ8.19感想 Worldsパッチ公開!大型バフてんこ盛り

September 26, 2018 by lol-cla管理人, Patch 8.19

かなりのアッパー調整なったWCS用パッチを解説
こんにちは。
2パッチぶりのパッチノート感想文でございます。

というものパッチ8.18は本当に微調整だけの味のうすーいパッチだったので、書くことがなかったんですよね。
カイ=サ、アカリのナーフは妥当でしたし、エイトロックスのバフも・・・まあWorlds前の調整ならといった感じである程度納得のいくものでした。

さて、向かえたパッチ8.19。これは韓国で開催されるWorlds2018(またはWCSとも)で約1か月間、競技シーンで使われるパッチとなっています。

いやー、しかし、このパッチノート、めっちゃ味が濃いですね。

正直短時間でどれくらい消化できてるか、といったところですが、メタの流れとRiotがどういった目的でこの「栄養満点」のパッチノートをリリースしてきたのか、私なりの感想が書ければな、と思います。

近日中にWorldsのメタやピックの予想は別途記事にする予定ですが、Worldsパッチということで全体的に競技シーン目線でのコメントが多くなっています。



今年の王者スキンはカジックスになりました。

出場全24チームのクロマが発売されるということで、日本のファン的にはDFMのクロマを買って応援したいですね。

発表されたときは流石に大会で見ることはないかなーって思ってたんですが、本パッチでどでかいバフを貰ってます。
そのあたりは個別のコメントで触れますが。




競技シーンのメタの流れと8.19の調整の意図



まず、パッチノートを上から下へと読んで、とんでもない量のチャンピオンが、しかもとんでもなくバフされている、とんでもないパッチだな、と思った方、多いと思います。

私もそうです。
いの一番に目に飛び込んでくるのがダリウスのバフですからね。頭を抱えました。

ただ、なにもRiotの調整班が、「またナーフ調整かよ!Riot、無能!昼行燈!シングルのトイレットペーパー!」といった我々ユーザーからのヤジに対してムキになった、というわけではないと思います。
それを理解するために、いまの競技シーンのメタを軽くおさらいしておきましょう。

現状の競技シーンのメタはレイトゲーム傾向にあり、その主役にいるのが、カイ=サです。

これに対抗するためにパッチ8.18ではのナーフとヴェインのバフ、さらににつよいルシアンをバフしてボットレーンのバランスを取るような調整をしていました。

ただそれでもある程度レーン戦をやり過ごせるタンク、
オーンやサイオン、チョ=ガス、マオカイといったチャンピオンと、トリスターナといったレイトゲームキャリーの組み合わせは安定的な力を持っており、

こうしたチームと対戦すると、たとえ序・中盤ではリードを奪えたとしても、最終的に相手のキャリーに試合を壊されてしまう、そういった展開になりがちでした。

特に負けているときに粘るのがうまいリージョンであるKRなどでは、中盤にパワースパイクのくるアッシュの評価が他リージョンと比べて極端に低く、レイトゲームキャリーをピックしないにしても最低でもザヤくらいのダメージが出るADCがピックされていました。

今回バフされたチャンピオンの多くはミッドゲームで活躍するチャンピオンたちで、レイトキャリーたちが試合を破壊する前にゲームを終わらせることができる能力を持っています。

ジャーバンIVのバフが顕著ですね。

つまりRiotとしてはWorldsのメタを、ミッドゲームコンプvsレイトゲームキャリーというテーマにしたかった、ということでしょう。


ソロQの環境?トップレーンでゴリラが大量発生して困る?

・・・まあ再来週まで待ってください。




サポートのチャンピオンの興亡と新パッチのメタ



個別チャンピオンの前にサポート関係の調整がこのパッチ含め多く入ったので一旦まとめておこうと思います。
バフ、ナーフの一覧は以下の通りです。あまり効果の大きくなかったものはカッコつけにしてあります。

バフ



8.19
スレッシュ
パイク
ジャンナ

8.17
アニー
バード

8.16
レオナ
(ノーチラス)

8.14
カルマ


ナーフ



8.19
タム・ケンチ
8.18
ブラウム
8.16
ラカン
8.15
フィドルスティックス
(モルガナ)

ブラウム、タム・ケンチの2大ピール系サポートが大きくナーフされました。
特にタム・ケンチはすでにWが大幅にナーフされていたのにもかかわらず、プロが諦めずにピックし続けた甲斐(?)もあって、8.19で完全に息の根を止められました。

ピールタンクが弱くなったので、ルルやジャンナは代わりのピーラーとしてピックされる機会があるかもしれませんね。

こういったタンク系が弱くなったこと、さらにエンゲージのできるラカンも弱くなっているので、エンゲージ出来るフック系の価値がかなり上がりました。

正直そこまで強くないと思うノーチラスですら、サポートでピックされたりしてましたからね。

スレッシュとパイクは、こうしたメタの追い風に帆を広げるかのような大型バフを貰いました。

ただモルガナ、アリスターはまだメタ最上位にいるので、これらのチャンピオンを先出しされた場合、
カルマやバード、あるいはアニーのようなメイジ系が登場してくるかな、と予想しています。

ザイラもレーンで強く、今回バフを受けたライアンドリーの仮面とも相性がいいためピック候補といえるでしょう。

ただの項で詳しく解説しますが、競技シーン的にはメタの主役に上がれるかというと・・・という感想です。




各チャンピオンなどの調整について



ここからは個別の調整について見ていこうと思います。
今回のパッチはテンションが高いパッチなので、いつもよりもコメントも「熱」を帯びている可能性があります。
お祭りパッチなので、そこはひとつご了承ください。


ダリウス



・Wの攻撃力反映率が上昇
・Eの自動効果による物理防御貫通が上昇

競技シーン目線でいってもダリウスは既にピックされうる強さでした。
数パッチ前のイレリアの調整を見た時も思いましたが、完全に余計なバフだと思います。

ただこのバフによってメタの中心に上がるのは間違いないですし、オーンなどのタンクがでサステインを得てぬくぬくファームする、といったことを抑止できるでしょう。

ここ数パッチ、ジャングラーはトップレーンへ介入する価値が極めて低かったので、その辺も是正されそうです。

ただ強くし過ぎた結果、後出しされそうなチャンピオンとして想定されるエイトロックスやアーゴットなどをしばき倒してしまう可能性もあります。

もしそうなってしまったら試合が始まる前に彼を処刑してしまうしかないですね。



フィオラ



・固有能力の回復量が低レベル時で増加
の対象がチャンピオンの急所を優先するように変更

8.17でがバフされ、さらに序盤の回復能力が増加とレーン戦に耐えうる性能を獲得したといえるでしょう。
これもと同様にタンク対策チャンピオンですが、スプリットプッシャー・レイトゲーム寄りとちょっと趣向が違い、うまく住み分けが出来ています。

十分Worldsでピックされるだけのパワーを得たとは思いますが、純粋なファイターによるスプリットプッシュ構成がメタに戻ってこられるか次第ですね。


カ=ジックス



・固有能力の増加攻撃力反映率上昇
・W進化後のスロウ効果上昇

大きな純バフで、とくには進化後3方向に飛ぶかつ、孤立していなくても60%のスローレートを持つようになりました。

ユーティリティ性能が大幅に向上したので、レイトゲーム寄りのチームに中盤のユーティリティ、ダメージソース要因として入れられそうです。
本人がスノーボールした場合も恩恵が大きくなったので、ピックするチームが出てきてもおかしくないな、といった感じです。


エリス



・蜘蛛状態のWのクールダウン短縮
・蜘蛛状態のEのクールダウン短縮

このチャンピオン、シーズン8に入って5回調整を受けていますが、今回含めてすべてバフです。
本当にRiotと寝た女はエリスだったのかもしれません。

8.12で蜘蛛状態の移動速度が355とちょっとイカれた数値にバフされているので、プレデターと組み合わせるのが面白そうです。

KT RolsterのScore選手の得意ピックなので、彼がピックすることに期待しましょう。


ジャーバンIV



・固有スキルのクールダウンが低レベル時で短く

8.13で最低ダメージが20になってから、競技シーンでもポツポツピックされていたわけですが、今回のバフは決定的と言わざるを得ないです。

多くのイニシエーター系トップレーナーがにおやつにされる未来が見えているので、トップJ4は代わりのイニシエーターとして競技シーンでは中心的ピックになるでしょう。

ちなみにスキルのビジュアルも変更になりました。
全体的にシャープになった感じですね。


ヌヌ&ウィルンプ



・Qの回復量に対する魔力反映率上昇
・Eの雪玉が全弾命中したときの魔力反映率上昇
・Eのスネア効果時ダメージの魔力反映率上昇

インディージョーンズごっこを推奨するかのようなパッチ解説文ですが、
ルーンエコーだけを買ってからのタンクビルドにする場合でも、ただ単にバフです。

競技シーンでピックされるほどのパワーがあるかは疑問ですが、大幅バフには間違いないのでソロQでは試してみたいチャンピオンですね。


ジャンナ



・固有スキルのダメージ変換率が低レベル時で上昇

レーンでのハラス能力が向上しました。
このチャンピオンはメイジのなかでは自衛能力が高く、マップカバー能力もあるため調整が難しいですね。
チャンピオンパワー的に競技シーンでピックされるかどうかは当落線上だと思いますが、純バフですから試すチームあるかもしれません。


スレッシュ



・Qの消費マナ低下、クールダウン低減

単純かつ、大きいバフです。

特に消費マナが減ったのが大きく、モルガナのEで1回防がれたあとに再度仕掛ける、といったプレイが狙いやすくなりました。

対面によっては電撃をもってレーンをドミネートしに行くプレイヤーも出てくるかもしれません。

最近OPスキンもリリースされたことですし、Riotさんはほんま商売上手やでぇ。


パイク



・Rの基礎ダメージが低レベル時に上昇

レベル6時点でダメージが50も伸びました。
メイジサポートに対してのプレッシャーが大きくなったともいえます。
ただ、最近プロ間ではのプレイパターンが研究されつくした感があって、も避けられてしまうシーンを良く目にします。

そういった部分でどちらかというとスレッシュのほうが評価は高いのかな、と思っています。


タム・ケンチ



・レベル1のヘルスが大幅減、かわりにレベルアップごとの体力上昇がアップ

レベル11になれば体力がナーフ前に戻ります!!!!


タム・ケンチをWorldsで見かけることがなくても心配しなくて大丈夫です。
彼は究極の美食を求めて船旅に出ただけなのです。


コグ=マウ



・基本移動速度が上昇
・R生体空撃砲の射程が低レベル時で増加

レイトゲームキャリーに手を入れることに対して臆病になっている気がしますね。

ヴェインが前パッチで貰ったバフと比べるとあまりにも弱く、トリスターナやカイ=サに代わってピックするほどのパワーも感じません。
しかもフック系チャンピオンがボットレーンに増えるとなると・・・?

相手の構成次第でみたいな懐かしのピックをする、といったシチュエーションが見たいですね(願望)


ライアンドリーの仮面



・魔力が低下
・固有能力のダメージが上昇

パッチノートには対タンク能力を上げるため、と説明がありますが、実際は現状ミッドレーナーのメイジが2ndに買うアイテムがモレロノミコンにほぼ固定されており、これを打破するためのバフと言えるでしょう。

ただ、トップレーンの環境的にタンクは数を減らしそうで、このパッチでバフしたところで、もうタンクいないよ?ってことになりそうです。

ただタンクが多くなくても終盤になればよりもダメージが期待できるので、採用自体はされると予想しています。

ダメージが出るサポートメイジのアイテムとしては強力ですし、ほぼ純バフといっていい内容ですから、ザイラやブランドプレイヤーは小躍りしているでしょう。
ソロQ的には大活躍しそうです。

競技シーン的にはそれらのサポートの弱点である視界確保能力の問題が付きまといます。

それを解決できるツインシャドウというアイテムが評価をあげており、
仮にとビルドしてからを作るとなると、完成する時間帯にサポートのダメージに期待するのか、という矛盾をはらんでいる点が気になります。

逆にミッドレーナーが買う分には十分検討する価値があって、こっそりWorldsで期待しているオレリオン・ソルなんかは購入することもあるんじゃないかな、と思っています。




おわりに



いかがだったでしょうか。

今回はパッチノートが面白すぎて、ちょっといつもよりははっちゃけたコメントが多かったのかなあ、と反省しています。

期待していたWorldsパッチですが、個人的には期待以上にメタが動きそうですし、アッパー調整だったこともあって、どんなチーム構成、チャンピオンが飛び出すのか、今から楽しみでなりません。

メタ予測に関しては冒頭にも書きましたが近日中に記事をアップ予定です。
競技シーンファンの方はお楽しみに。

面白かったらシェア等お願いします。
滞っているチーム構成の記事の執筆が捗ります。