はいどうも皆さん和葉＠です。今回は激動の8日間となったWCSのグループステージとノックアウトステージの初戦を普段LoLの解説活動をしながら、lol-claの編集長もやっているあかさん(@pokemon_red)と対談形式で話してみました。
前回は別々にメタを予想してみた二人が一体どんな形でWCSを見たのか(実際お互いに今日までWCSの意見交換は一切してない)

今回はぼっちじゃなかったよ！

和葉＠「じゃあまず最初にWCSのグループステージまでのメタを見てどう思った？」

あかさん「使われているチャンピオン全体のパワーが低いよね。弱体化をもらったチャンピオンが当たり前のようにピックされているし、実際ノクターンがここまで使われるとは思わなかった」

和葉＠「トランドルやセジュアニのように殆ど使われなくなったチャンピオンもいるけど、基本的には全体的にマイルドになってるから何が出てきてもおかしくない。そんな中でもイレリアとアーゴットこいつらだけは単体でゲーム壊すからダメ」

あかさん「アーゴットはまだ対策チャンピオンがいるし、後半はエイトロックスと両方開けて抱き合わせ販売みたいにしてるチームもいたけどイレリアは絶対開かないチャンピオンだと思ってた。トップ/ミッドどっちにもいけるしシーンができた段階でも強いもん」

和葉＠「トリニティフォースが完成した時点でめちゃくちゃ強いし、そこでスノーボール(キルが伸びてどんどん勢いが止まらなくなる状態)し始めたらもう最強。ステラックの篭手とか持ち出して捕まらなくなる」

あかさん「あとは全体的にエンゲージチャンピオンが足りないからノクターンみたいなのも使われるのかなとは思う。ラカンとかめちゃくちゃ体弱いけど使われてるし」

和葉＠「サイオンのアルティメットですら重要なエンゲージスキルだからね笑」

あかさん「そのアルティメットに精神破壊されていったチームもあるからね…笑あとはミスが許されないからこそタムケンチみたいなチャンピオンもまだ使われてると思う」

和葉＠「ボットはシヴィアとかトリスターナとかザヤがピックされるからね」

あかさん「ヴァルスやアッシュはその点自分の身を守る事はそこまで得意じゃないからミスした時の取り返しがつかないからね」

和葉＠のPick'em
あかさんのPick'em

和葉＠「じゃあ次にグループAから順番に感想をお願いします」

あかさん「まさかG2が2位になるとは思わなかったね～笑後のグループB、Dでも言うけど今年は本当にEUが頑張った年だと思う」

和葉＠「俺もあかさんもG2は4位予想だったし、FWは2位予想で勝ち上がるだろうと思ってただけにここは良い意味で期待を裏切られたよね」

あかさん「俺はなんでFWが負けていったのかわからないよ…」

和葉＠「どう考えてもPickがおかしかったよ！笑最後の最後はハイマーディンガー相手にモルデカイザーボットとかするし、そもそもSwordartのPickがもっと攻撃的なものでよかった」

あかさん「Phong Vũ Buffaloは負けたけれど、負けたなりにちゃんと爪痕は残した感じはあったね。特にZerosはめちゃくちゃ上手かった」

和葉＠「WCSっていうその年の世界最強を決めるっていう大会に出るってそれだけ物凄い重圧のかかる事で、それにメンバーが耐えきれてなかったんだと思う。特に自国で通用したものがワールドクラスのチーム相手に通用するのかって所はどこのチームも毎年困ってる所だからね」

和葉＠「じゃあ次にグループBはどう？」

あかさん「俺はもっとRNGが圧勝するグループだと思ってたけど、C9がめちゃくちゃ強かったね！まさか1位争いをして最後勝ちそうな所までいくと思ってなかった。特にC9って夏の勝ち方も凄かったし。ダブルロースターでチームの重要人物のJensenとSneakyがスタメン落ちしてるからね」

和葉＠「でもあれでチーム全体として、考え方が変わるいいきっかけだったんじゃないかなぁって今は思う。新人に対するプレッシャーとかも感じないし、チーム競技の面白い所ってただ経験値とか実力の高い選手を揃えたら必ずしも勝てるってゲームじゃない所だよね」

あかさん「KTがまさにそうだね」

和葉＠「前までのKTはそういう意味で応援しにくかったけど、新人であるUcalが入って今のKTを見たら今は応援したいと心から思えるね」

あかさん「本当にEU地域は面白いよね。VITは大躍進だったけれど、EU地域にしかできない勝ち方もした。Gen.Gは先にも言ったけどまさに初っ端サイオンのアルティメットでキャスターもろとも精神破壊させられたような感じがあった(韓国語実況ではRulerがサイオンのアルティメットをもらったシーンでキャスターが物凄い声をあげている)」

和葉＠「現地で観戦していた知り合いからも聞いたけど、Crownとかは思い切り自分のジャケットを振り回してるなんて話しもあってティルト(萎えてる)のがよくわかる内容だったなぁと思った」

あかさん「後半なんてシンドラとルルくらいしかPickしてないんじゃない？」

和葉＠「全体的にメンバーが悪いマインドの中に閉じ込められちゃってたね。それだけ連覇って難しい事だし、過去優勝チームで2年連続WCSに出場できたのがSKTのみ。出場してノックアウトステージまで勝ち上がったのもSKTのみ。選手が背負う重圧はとてつもないものだろうね…」

和葉＠「じゃあグループCはどうでした？」

あかさん「俺はTLを信じたよ笑」

和葉＠「まぁここはTLを2位予想していた人も結構いたとは思う。まぁ内容的にはそこまで大きく下馬評の崩れるようなものではなかったけど、俺はDoubleliftに2年裏切られて信じる事をやめていたよ」

あかさん「TSMな…」

あかさん「それ以外だと、KTvsEDG戦はKTがちょっと相手に強いチャンピオンを渡しすぎてたよ。あれは全勝できなくてもおかしくない行為だった」

和葉＠「EDGvsMADでも気になるBan/Pickがあったし、ちょっと順位が確定してそうだからと言ってやりたい放題しすぎてたよね」

あかさん「あれをMAD相手にやるならまだわかるんだけどね…。まぁそれくらいでそんなワクワクするようなグループではなかったね」

和葉＠「じゃあ最後にグループDいきましょう」

あかさん「いやぁFNC強かったね。現地で見てたけど、Bwipoのスウェインとかもう映る度に相手にEスキル-束縛の爪を当ててるし、必ずスタックが5個とかあってそりゃ強いよって思った」

和葉＠「あのスウェインは思わず声上がるくらいには上手かったね。一方G-Rexはプレイインステージから考えると予想外の結果でしたね」

あかさん「Koalaが凄い強かったはずなのにね～…グループステージでは昼寝モードに入ってた」

和葉＠「やっぱユーカリ食べたら毒素出さないといけないから…」

あかさん「iGはアーゴットに対してフィオラを出すっていう面白いPickもあったけれど、やっぱりJackeyLoveが捕まっちゃって、それによってミッドのアウタータワーが折れてバロン周辺の視界も簡単に取れるようになっちゃって…って流れだったからね」

和葉＠「彼はやはりやらかす宿命にあるよなぁ…」

和葉＠「じゃあここからはノックアウトステージの話しをしましょうか。まずは土曜日の組み合わせから」

あかさん「俺はKT vs iGはあっさり終わると思ってる」

和葉＠「本当？俺は逆に凄いもつれると思ってる。どっちのチームも『Win lane Win Game』っていうスタンスで戦ってきてたチームだから、相手の事を対策すると自分の首も締まりやすくて結果的にバチバチの勝負になってくると思うんだよね」

あかさん「あ～でもそうなるとRookieってサイオンとかガリオみたいなチャンピオン使わないじゃん？でもUcalってそういうのも使うから、そこで差が出そうだよね」

和葉＠「だから、そこらへんのフレキシブルなチャンピオンは軒並みBanの候補になるんじゃないかなぁって思う。そうやってレーン戦戦えるチャンピオンが出揃った試合を見たい」

あかさん「確かにそうなったら面白そうだね。RNG vs G2は思ったよりもRNGが勝てなかったからこそ苦戦しそうな感もあるけどね」

和葉＠「こっちはまぁJGどっちが出るかで影響しそう。俺は絶対KarsaじゃなくてMlxgがいいと思うし、RNGも後半戦でMlxgを出してそっちのが合ってるって気付いたとは思ってるんだよね。今のWCSのメタだとKarsaの支援型JGよりもMlxgの攻撃的で序盤からガツガツいくタイプが適している」

あかさん「確かにそこは予想とは大きく変わった点だよね。ただまぁ俺は今回のWCSでWunderが活躍してるのが凄い嬉しいからもっと活躍している所が見たい」

和葉＠「元々Splyceに居た頃もサイオンとファイター系が得意なプレイヤーって印象は強かったけど、今年のWCSで花開いてる感じはあるよね」

和葉＠「じゃあ日曜日の組み合わせについてはどう？」

あかさん「AFs vs C9は本当に悩む…今でもどっちにしようか悩むくらいにはC9の仕上がりがいいんだよなぁ」

和葉＠「実際C9vsFNCの準決勝見たいよね…」

あかさん「めっちゃ見たい笑 実際今が一番強いメンバーだと思うし、期待したい」

和葉＠「AFsもJGをSpiritにしてしっかり後半戦勝ってきたけど、C9は本当に全体的に仕上がりが良くてドラフトも上手いから面白い勝負にはなりそう。対応力のAFsに対するは手札の多いC9って構図なイメージ」

あかさん「でもAFsって1日にスクリム(練習試合)4ブロックとかいう化物スケジュールを組むくらいだから、Bo5は絶対強いよ」

和葉＠「1日12試合は化物だよね…。まぁそういう意味でC9がGame1から仕掛けていってそれを勝てたらチャンスはあるかな」

あかさん「AFsはSpiritなら何かするだろうけど、Game2,3くらいからだろうなぁ」

和葉＠「後はSneakyが4年ぶりにSpiritに負けた雪辱(SSB vs C9)を晴らして欲しい」

あかさん「懐かしいなぁあのチーム好きだった…」

和葉＠「もう一つの組み合わせはFNCのパフォーマンスを考えると物凄いアッサリした試合になるだろうなって思う。それくらいBwipoのスウェインが忘れられない笑」

あかさん「あれは本当に上手いよね…。Capsはプールがアサシン寄りだけど、ガリオとかサイオンとかも平気でPickするからそこは良いよね」

和葉＠「FNCってRekklesが自身からスタメンを外れる宣言をして苦しい夏を乗り越えて今このWCSに挑んでるから、正直勝って欲しい」

あかさん「あのインタビュー動画は忘れられない。そういう意味ではドラマがあるよね。実際C9もそうだけど、スタメンを変えて成功したチームだからこそ伸びてるよね」

和葉＠「EU地域って2年前H2Kがベスト8に残った時も記者に『韓国がいないグループだったからこそ勝ち残れた』って書かれたくらい評価の低かった地域だけど今年その印象を払拭させたよね」

あかさん「後半戦のFNCは全員が活躍して勝ってきた事もあって、誰かを潰せばいいって事じゃないのが強みだね」

和葉＠「恐らく今年一番決勝に上がると予想されるチームの中で一番票を持ってるチームだと思う」

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以上が対談内容となります。多少読みやすさを重視している部分はありますが、あかさんなりの観点が見れたんじゃないでしょうか。
特にこっちではWCS全体のチャンピオンの強さのマイルドさ、それによる影響であったり各地域やチームのドラマ性なんかがよくわかる対談になったなと思います。
やっぱりesportsってエンタメの部分が強くて、人がいるから成り立っていてその人には必ずしもドラマがあるんですよ。
実はLoLはWCSの度にそういったドキュメンタリー動画を作っていたりもするので良ければ探してみてください。日本語訳されているものも見つかりますよ。
ここまで記事を読んで頂きありがとうございました。またどこかでお会いできたらその時も記事を読んでくださると幸いです。それでは。