夏を先取り!SummerSeasonのメタ予測
MSIのメタの振り返りと夏のメタ予想
こんにちは。
MSIが終わって1週間、まさかのNA vs EUの決勝戦にG2 esportsの圧勝と衝撃的な大会の興奮も冷めやらぬ今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、MSIでもメタの振り返りを軽くしつつ、6月に開始される各国のサマーシーズン開幕当初のメタ予想をやっていこうと思います。
MSI2019には大方の予想通り、スノーボールチャンピオンに日が当たった大会でした。
その代表格ともいえるアカリは29Ban、13PickでP/B率100%、9W4Lで勝率69.2%と文句ないパフォーマンスを発揮しました。
他にもG2 Wunder選手がピックしたトップパイクやiGのRookie選手が素晴らしいパフォーマンスを見せたルブランなど、育った高機動チャンピオンがゲームを壊すというシーンが目立ちました。
トップレーンのスノーボールチャンピオンの代表格であるジェイスに至っては42試合中39試合でBanされました。(もちろんB/P率100%でした)
そういったスノーボールチャンピオンが活躍すると、ゲーム中盤にパワースパイクを持ってくるような構成が好まれることになります。
というのもお互いにゲーム中盤にフォーカスをしておかないと、対戦相手としては相手のスノーボールに潰される、スノーボールチャンピオンを中心に組み立てる側も早い時間帯にゲームを終わらせにかかる動きが必要になってきますからね。
トップレーンで多くピックされたケネンやニーコ、フレックスで猛威を振るったサイラスといったチャンピオンたちはレベル6以降ファイトで貢献しやすいスキルセットを持っています。
それに合わせてジャングラーは、現メタ1v1で最強で、ソロレーンのスノーボールを手助けできるレク=サイ、スノーボールしたチャンピオンをつかって集団戦を行うためのエンゲージツールジャーバンIVの2体がもっとも多くピックされました。
B/P率を見ても、が90.5%、が97.6%と圧倒的でした。
B/P率3位のリー・シンが45.2%ですからそれだけこの2体に偏ったメタだったといえるでしょう。
中盤偏重のなかで、ライズだけはスケーリングするチャンピオンとしてかなりピックされました。
トップ、ミッドのフレックスなので対面する相手を選べることに加え、対象指定のスネアを持っているので低レベル時から最低限の仕事ができるところが評価点でしょう。
ライズを確保できると、ボットレーンの項でも触れるつもりですが、「スケーリングするチャンピオンを1体はピックしておきたい」というチームとしての要件をクリアできるので、結果ボットレーンに無理にスケーリングするADCを置く必要性が薄れ、ピックが自由に行えるようになるというメリットも見逃せないです。
今度はボットサイドに目を移してみましょう。
スノーボールが起きやすいメタになると、サポートのロームの重要性が増します。
ミッドレーンでジャングラーが絡んだ2v2にサポートが介入できるかどうかは非常に大きいですからね。
ピック率が1位だったガリオはRの英雄降臨というロームにうってつけのスキルをもっていますし、Qの戦の旋風でプッシュを手伝えるなど、このメタに一番マッチしているサポートといえるでしょう。
ピック率2位のブラウムはガリオのカウンターで、少数戦に強い固有能力持ちと、こちらもミッド周辺で起きる2v2、3v3のファイトに貢献できる性能をしています。
一方ボットレーナーは正直、どんな作戦・チャンピオンをとってもいいメタでした。
ピック率上位でいうと1位のカイ=サは、ガリオとの相性が良くスケーリングがいいチャンピオンです。
2位のヴァルスは同じくロームが得意なタム・ケンチと相性が良く、自身が強力なCC持ちであることやソナ・タリックのカウンターでもあるので、Ban枠を割かずに牽制することができるなどのメリットがあります。
3位のザヤはサポートでもっともエンゲージ能力の高いラカンとの相性は言うまでもないですし、サポートがロームしたときや味方がダイブ構成だったときにも自Peel能力が高く、安全に戦いやすいといったところが評価点でしょう。
このようにサポートとの相性やチーム事情で割り振られたチャンピオンが上位に来ています。
積極的にこのチャンピオンを使いたい、というよりは消極的、消去法的に選ばれている印象ですね。
ドレイブンやカリスタといったレーン戦で勝ちにいくチャンピオンもピックされ、実際高勝率を残してましたが(3-0、6-0)主流のピックとはなりませんでした。
メタ的にもトップ・ミッドの方がより重要だったこともあり、ボットレーンでリスクを取りたくないというのがプロチームの決断だったようです。
さてではMSIから夏にかけて、パッチにして2つか3つ先に進んでのゲームになるわけですが、(執筆次点でサマーの1週目のパッチが9.10なのか9.11なのかわかっていません)
今シーズンはいわゆるミッドシーズンアップデートが行われなかったので、正直言ってそこまで大きなメタの変化はおきないかもしれません。
そもそもプロシーンというのがプレイヤーのチャンピオンプールの関係や新しい戦術をいきなり試すことに対するリスクを考えて、メタの変化が緩やかに行われるのが常です。
まあそれでは記事にならないので、いくつか起きそうなメタの変化について挙げていこうと思います。
このオフシーズンでもっとも影響が大きかった変更はこれでしょう。
リフトスカトルの湧き時間が2分から3分15秒に変更になりました。
この変更で低レベル時にスカトルの奪い合いを行うのが苦手、あるいは好ましくないチャンピオンがティアを上げたことになります。
前者はセジュアニのようなタンク系のジャングラーで、後者はニダリーのようなファーム系のジャングラーです。
通常のキャンプ(ウルフ、ラプター、グロンプ、クルーグ)の回転率が重要になるので、このあたりのキャンプを素早くできる、ニダリー・グレイブス、大穴でケインあたりはアイテムやチャンピオンのバフも相まって競技シーンに戻ってくるかもしれません。
ルーンエコーのバフがとてつもなく大きいので、タリヤやエリスといったところも注目ですね。
逆にスカトルの取り合いで優位に立てるという意味でピックされていたファイター系のチャンピオンは相対的にティアを落としたことになります。
キーストーンとして頻繁に選択されていた征服者もナーフを受けたので、レク=サイやリー・シンといったチャンピオンたちは、ヘイルブレードや電撃を持ってパワースパイクを早め、代わりにスケーリング性能を失うといった選択を取ることになりそうです。
タンク系はファイター系が弱くなったことは朗報なのですが、ファーム系が強くなってくるとまた苦しいジャングリングを強いられることになるので、メタの成り行き次第でしょう。
弱くなったファイター系がメタの中心に残り、ファーム系があまり活躍しないようならタンク系の出番が回ってきそうです。
エンチャント:ルーンエコーがパッチ9.10でバフを受けた影響で、ミッドレーンで解放の魔導書とスマイトを持つメイジ、というのが散見されるようになってきました。
具体的にはオリアナやマルザハールなどですね。
改めてルーンエコーの性能を見てみると2500g/80AP/10%CDR/300Mana+スプラッシュダメージとあまりにも破格な性能をしています。
シンダーハルクは同じ2500gで買った瞬間は300HPと炎上だけですからね。なんだぁ、このゴミは・・・(おっとこれはパッチノート感想文じゃなかったですね)
このスマイトミッドはアイテムの強さもそうですが、レーンで砲台ミニオンにスマイトを撃つことで確実に相手に対してプッシュ勝ちできる、という点が非常に強力です。
これをファーム系ジャングラーと組み合わせると、
「ミッドはレーンをハードプッシュしてミニオンを相手タワーに押し付けて、その間に味方のジャングラーがカウンタージャングルを行う」
という強力な戦術になるわけです。
スマイトミッド以外でこういったプッシュトゥウィン的なメタになると光るのがタリヤです。
前項でも触れたようにジャングラーとしても強力ですし、ミッドレーンとしても運用可能となると、ピックするだけでドラフト面でかなり有利になれそうです。
現行パッチにはトップとボットでそれぞれカウンターの少ないOPチャンピオンがいます。
1体目に挙げるのはエイトロックス。彼はパッチ9.9で大幅な変更が入りました。
全てのスキルの変更が入りましたが中でも一番大きかったのは固有能力の変更です。シールドや回復効果に対する低減効果が無くなった代わりに自分の体力を大きく回復させるものになりました。
この固有能力が軽率にクールダウンを解消する上、(なんかQの剣先チャンピオンにあたると4秒も解消する)回復量も高く、さらに何を思ったかhotfixでステータス面での耐久力を大幅にバフしてしまった結果、ウルトがなくても死なない怪物へと生まれ変わってしまったのです。
まあパッチ9.11で調整が入るかもしれませんが、(執筆時点ではパッチ9.10)ミッドでも運用可能なパワーを持っているので、トップ・ミッドのフレックスピックとして、MSIで活躍したチャンピオンたちに肩を並べて活躍するのは間違いないでしょう。
もう1体はシヴィアです。
このチャンピオンはパッチ9.9の時点で既に強く、ソロQの勝率でもADCの中で3位につけていました。(52.6%)
パッチ9.10ではそこからさらにコアアイテムであるエッセンスリーバーのバフを受けて完全にOP化してしまいました。
私はあまりソロQの統計は気にしない派ですが、ピック率13.8%、勝率54.1%というのはちょっと異常な数字です。
ミッドの項でもお話したようにプッシュが正義のメタになるなら必ず出番が回ってくるチャンピオンですし、自然とピック数を増やしそうです。
同様にエッセンスリーバーがマッチするザヤもかなり強いとは思いますが、シヴィア相手はやや苦手なので、彼女が常にバンされるようなら上位のピックになってきそうです。
歴代最低勝率を更新したと話題のネコちゃんですが、ポテンシャルの高さは感じます。
高いスキルドッジ性能はいかにもプロ向けですし、フラッシュがいらないのでやなど戦闘用のサモナースペルを2つ持つことができる点は非常に強力です。
レーンではルシアンやドレイブンといった攻撃的なADCと組み合わせてシールドとヒールを活かしたダメージトレードを仕掛けていき、ゲーム後半はイレリアやブラッドミア、ジャックスといったダイバーにくっついてヒールとスローで補助するという使い方が強そうです。
ソロQとプロシーンで性能がかなり乖離しそうなチャンピオンなので、訓練された軍用犬ならぬ軍用猫がどんな活躍をしてくれるのか、楽しみです。
いかがだったでしょうか。
こうやって競技シーンがない時は次のメタをあれこれ想像するのもLoL観戦の楽しみ方の1つかな、と思います。
こういうメタ予想は往々にして当たらないものです。(例年Worldsでは「攻めた」予想をしてハズしてますし)
ただ、プロシーン開幕初週の観戦時に「ああそういえばこの辺出てくるかもって書いてたな」と思い出していただけると、焦点が定まってバンピックがより楽しめるんじゃないかな、と思います。
面白かったらシェア等お願いします。励みになります。
MSIが終わって1週間、まさかのNA vs EUの決勝戦にG2 esportsの圧勝と衝撃的な大会の興奮も冷めやらぬ今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、MSIでもメタの振り返りを軽くしつつ、6月に開始される各国のサマーシーズン開幕当初のメタ予想をやっていこうと思います。
MSIのメタ:スノーボールとチームファイト
スノーボールのためのトップ・ジャングル・ミッド選び
MSI2019には大方の予想通り、スノーボールチャンピオンに日が当たった大会でした。
その代表格ともいえるアカリは29Ban、13PickでP/B率100%、9W4Lで勝率69.2%と文句ないパフォーマンスを発揮しました。
他にもG2 Wunder選手がピックしたトップパイクやiGのRookie選手が素晴らしいパフォーマンスを見せたルブランなど、育った高機動チャンピオンがゲームを壊すというシーンが目立ちました。
トップレーンのスノーボールチャンピオンの代表格であるジェイスに至っては42試合中39試合でBanされました。(もちろんB/P率100%でした)
そういったスノーボールチャンピオンが活躍すると、ゲーム中盤にパワースパイクを持ってくるような構成が好まれることになります。
というのもお互いにゲーム中盤にフォーカスをしておかないと、対戦相手としては相手のスノーボールに潰される、スノーボールチャンピオンを中心に組み立てる側も早い時間帯にゲームを終わらせにかかる動きが必要になってきますからね。
トップレーンで多くピックされたケネンやニーコ、フレックスで猛威を振るったサイラスといったチャンピオンたちはレベル6以降ファイトで貢献しやすいスキルセットを持っています。
それに合わせてジャングラーは、現メタ1v1で最強で、ソロレーンのスノーボールを手助けできるレク=サイ、スノーボールしたチャンピオンをつかって集団戦を行うためのエンゲージツールジャーバンIVの2体がもっとも多くピックされました。
B/P率を見ても、が90.5%、が97.6%と圧倒的でした。
B/P率3位のリー・シンが45.2%ですからそれだけこの2体に偏ったメタだったといえるでしょう。
中盤偏重のなかで、ライズだけはスケーリングするチャンピオンとしてかなりピックされました。
トップ、ミッドのフレックスなので対面する相手を選べることに加え、対象指定のスネアを持っているので低レベル時から最低限の仕事ができるところが評価点でしょう。
ライズを確保できると、ボットレーンの項でも触れるつもりですが、「スケーリングするチャンピオンを1体はピックしておきたい」というチームとしての要件をクリアできるので、結果ボットレーンに無理にスケーリングするADCを置く必要性が薄れ、ピックが自由に行えるようになるというメリットも見逃せないです。
ローム出来るサポートと忖度したピックの多いADC
今度はボットサイドに目を移してみましょう。
スノーボールが起きやすいメタになると、サポートのロームの重要性が増します。
ミッドレーンでジャングラーが絡んだ2v2にサポートが介入できるかどうかは非常に大きいですからね。
ピック率が1位だったガリオはRの英雄降臨というロームにうってつけのスキルをもっていますし、Qの戦の旋風でプッシュを手伝えるなど、このメタに一番マッチしているサポートといえるでしょう。
ピック率2位のブラウムはガリオのカウンターで、少数戦に強い固有能力持ちと、こちらもミッド周辺で起きる2v2、3v3のファイトに貢献できる性能をしています。
一方ボットレーナーは正直、どんな作戦・チャンピオンをとってもいいメタでした。
ピック率上位でいうと1位のカイ=サは、ガリオとの相性が良くスケーリングがいいチャンピオンです。
2位のヴァルスは同じくロームが得意なタム・ケンチと相性が良く、自身が強力なCC持ちであることやソナ・タリックのカウンターでもあるので、Ban枠を割かずに牽制することができるなどのメリットがあります。
3位のザヤはサポートでもっともエンゲージ能力の高いラカンとの相性は言うまでもないですし、サポートがロームしたときや味方がダイブ構成だったときにも自Peel能力が高く、安全に戦いやすいといったところが評価点でしょう。
このようにサポートとの相性やチーム事情で割り振られたチャンピオンが上位に来ています。
積極的にこのチャンピオンを使いたい、というよりは消極的、消去法的に選ばれている印象ですね。
ドレイブンやカリスタといったレーン戦で勝ちにいくチャンピオンもピックされ、実際高勝率を残してましたが(3-0、6-0)主流のピックとはなりませんでした。
メタ的にもトップ・ミッドの方がより重要だったこともあり、ボットレーンでリスクを取りたくないというのがプロチームの決断だったようです。
今年のミッドシーズンは大きな変更はなし
さてではMSIから夏にかけて、パッチにして2つか3つ先に進んでのゲームになるわけですが、(執筆次点でサマーの1週目のパッチが9.10なのか9.11なのかわかっていません)
今シーズンはいわゆるミッドシーズンアップデートが行われなかったので、正直言ってそこまで大きなメタの変化はおきないかもしれません。
そもそもプロシーンというのがプレイヤーのチャンピオンプールの関係や新しい戦術をいきなり試すことに対するリスクを考えて、メタの変化が緩やかに行われるのが常です。
まあそれでは記事にならないので、いくつか起きそうなメタの変化について挙げていこうと思います。
リフトスカトルの湧き時間変更によるジャングルのメタ
このオフシーズンでもっとも影響が大きかった変更はこれでしょう。
リフトスカトルの湧き時間が2分から3分15秒に変更になりました。
この変更で低レベル時にスカトルの奪い合いを行うのが苦手、あるいは好ましくないチャンピオンがティアを上げたことになります。
前者はセジュアニのようなタンク系のジャングラーで、後者はニダリーのようなファーム系のジャングラーです。
通常のキャンプ(ウルフ、ラプター、グロンプ、クルーグ)の回転率が重要になるので、このあたりのキャンプを素早くできる、ニダリー・グレイブス、大穴でケインあたりはアイテムやチャンピオンのバフも相まって競技シーンに戻ってくるかもしれません。
ルーンエコーのバフがとてつもなく大きいので、タリヤやエリスといったところも注目ですね。
逆にスカトルの取り合いで優位に立てるという意味でピックされていたファイター系のチャンピオンは相対的にティアを落としたことになります。
キーストーンとして頻繁に選択されていた征服者もナーフを受けたので、レク=サイやリー・シンといったチャンピオンたちは、ヘイルブレードや電撃を持ってパワースパイクを早め、代わりにスケーリング性能を失うといった選択を取ることになりそうです。
タンク系はファイター系が弱くなったことは朗報なのですが、ファーム系が強くなってくるとまた苦しいジャングリングを強いられることになるので、メタの成り行き次第でしょう。
弱くなったファイター系がメタの中心に残り、ファーム系があまり活躍しないようならタンク系の出番が回ってきそうです。
スマイト魔導書メタの隆盛
エンチャント:ルーンエコーがパッチ9.10でバフを受けた影響で、ミッドレーンで解放の魔導書とスマイトを持つメイジ、というのが散見されるようになってきました。
具体的にはオリアナやマルザハールなどですね。
改めてルーンエコーの性能を見てみると2500g/80AP/10%CDR/300Mana+スプラッシュダメージとあまりにも破格な性能をしています。
シンダーハルクは同じ2500gで買った瞬間は300HPと炎上だけですからね。なんだぁ、このゴミは・・・(おっとこれはパッチノート感想文じゃなかったですね)
このスマイトミッドはアイテムの強さもそうですが、レーンで砲台ミニオンにスマイトを撃つことで確実に相手に対してプッシュ勝ちできる、という点が非常に強力です。
これをファーム系ジャングラーと組み合わせると、
「ミッドはレーンをハードプッシュしてミニオンを相手タワーに押し付けて、その間に味方のジャングラーがカウンタージャングルを行う」
という強力な戦術になるわけです。
スマイトミッド以外でこういったプッシュトゥウィン的なメタになると光るのがタリヤです。
前項でも触れたようにジャングラーとしても強力ですし、ミッドレーンとしても運用可能となると、ピックするだけでドラフト面でかなり有利になれそうです。
ド安定ピックになりそうな2体のチャンピオン
現行パッチにはトップとボットでそれぞれカウンターの少ないOPチャンピオンがいます。
1体目に挙げるのはエイトロックス。彼はパッチ9.9で大幅な変更が入りました。
全てのスキルの変更が入りましたが中でも一番大きかったのは固有能力の変更です。シールドや回復効果に対する低減効果が無くなった代わりに自分の体力を大きく回復させるものになりました。
この固有能力が軽率にクールダウンを解消する上、(なんかQの剣先チャンピオンにあたると4秒も解消する)回復量も高く、さらに何を思ったかhotfixでステータス面での耐久力を大幅にバフしてしまった結果、ウルトがなくても死なない怪物へと生まれ変わってしまったのです。
まあパッチ9.11で調整が入るかもしれませんが、(執筆時点ではパッチ9.10)ミッドでも運用可能なパワーを持っているので、トップ・ミッドのフレックスピックとして、MSIで活躍したチャンピオンたちに肩を並べて活躍するのは間違いないでしょう。
もう1体はシヴィアです。
このチャンピオンはパッチ9.9の時点で既に強く、ソロQの勝率でもADCの中で3位につけていました。(52.6%)
パッチ9.10ではそこからさらにコアアイテムであるエッセンスリーバーのバフを受けて完全にOP化してしまいました。
私はあまりソロQの統計は気にしない派ですが、ピック率13.8%、勝率54.1%というのはちょっと異常な数字です。
ミッドの項でもお話したようにプッシュが正義のメタになるなら必ず出番が回ってくるチャンピオンですし、自然とピック数を増やしそうです。
同様にエッセンスリーバーがマッチするザヤもかなり強いとは思いますが、シヴィア相手はやや苦手なので、彼女が常にバンされるようなら上位のピックになってきそうです。
ユーミはピックされるのか
歴代最低勝率を更新したと話題のネコちゃんですが、ポテンシャルの高さは感じます。
高いスキルドッジ性能はいかにもプロ向けですし、フラッシュがいらないのでやなど戦闘用のサモナースペルを2つ持つことができる点は非常に強力です。
レーンではルシアンやドレイブンといった攻撃的なADCと組み合わせてシールドとヒールを活かしたダメージトレードを仕掛けていき、ゲーム後半はイレリアやブラッドミア、ジャックスといったダイバーにくっついてヒールとスローで補助するという使い方が強そうです。
ソロQとプロシーンで性能がかなり乖離しそうなチャンピオンなので、訓練された軍用犬ならぬ軍用猫がどんな活躍をしてくれるのか、楽しみです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
こうやって競技シーンがない時は次のメタをあれこれ想像するのもLoL観戦の楽しみ方の1つかな、と思います。
こういうメタ予想は往々にして当たらないものです。(例年Worldsでは「攻めた」予想をしてハズしてますし)
ただ、プロシーン開幕初週の観戦時に「ああそういえばこの辺出てくるかもって書いてたな」と思い出していただけると、焦点が定まってバンピックがより楽しめるんじゃないかな、と思います。
面白かったらシェア等お願いします。励みになります。
written by