パッチ9.21感想 OPチャンプへのフォローアップなど

October 24, 2019 by lol-cla管理人, Patch 9.20

最近ぱっとしなかったチャンピオンへのバフが入っています
こんにちは。パッチノート感想文のお時間です。

プレシーズン間際ということで流石に小型のパッチになっています。

訳の分からないリメイク(バフ)を受けたガレンやシャコに対する手当、致命的なバグも相まってパワーの下がっていたビクターへのフォローアップといったところから、
最近スポットライトのあたっていなかったマオカイやルル、ワーウィックなどへのバフなどが中心になっています。

後現在LoLは10周年記念イベントの最中です。

初期に実装されたチャンピオンのスプラッシュアートがファンが書いたイラストのものに差し替えられていたり、ジェムストーンやプレステージポイント、レジェンダリースキンのかけらなどが貰えるログインキャンペーンを実施しています。

さらに11日目のログインボーナスとしてアニーのスキンが全員にプレゼントされる予定です。



ティバーズがティーモになっていていかにも10周年!て感じの素敵なスキンですね。

この記事を読んでいる方の多くは現役LoLプレイヤーだとは思いますが、少しプレイから離れている方もAI戦だけでもいいのでやっておくと、いいかもしれませんね。

それでは個別の変更点を見ていきましょう。


ガレン



・Eジャッジメント 1回転当たりのダメージが全ランクで4低下
チャンピオンレベルによるダメージ増加が全レベル一定に増加するように


誰がどう見ても「ぶっ壊れ」だった9.20のガレンにナーフが入りました。
以下パッチノート引用。

9.20にて行った強化に対する、後追いの弱体化です。一見すると大きな変更のように思えるかもしれませんが、反映率には手を加えていないため、実際の感覚としてはそこまで大きな影響は感じられないはずです。


この文章、このまま読んでも地球人には全くもって理解不能です。
おそらくルーンテラ語で書かれているのでしょう。

パッチノートのこの部分だけルーンテラ語で書き記したRiotの真意は分かりかねますが、これが地球上の言語で書かれたものだと仮定してお話します。

まず、「そこまで大きな影響を感じられない」程度のナーフで良しと思っているのが大きな疑問点です。

9.20のガレンはトップレーンで勝率1位(53.15%)、ピック率1位(14.28%)という史上まれにみるレベルのOPチャンピオンでした。(ミッドでも勝率54%ピック率2.6%)

大幅なナーフもやむなしだと思います。

2点目なんですが、これは見かけだけでなく、実際に大きなナーフだという点です。

スキルランク1ではダメージが半減したことになりますし、チャンピオンレベル依存のダメージスケールも9.20の段階式からレベル毎に均等にアップするようになった影響で、中盤のパワーが大きく削られました。

例えばレベル6時のEのダメージは、レベル依存のところで2減、スキルダメージのところで4減、アイテムを買わずにEが7回転だとすると一番近い敵へのダメージボーナスを除いたとしても42も減少したことになります。

というか9秒に1回使えるスキルのダメージが最大42減って「そこまで大きな影響を感じられない」わけないと思うんですけど。

もちろん征服者との相性は良好ですし、ゲーム終盤はナーフの影響が小さくなっていくので「そこまで大きな影響を感じられない」かもしれませんが、ゲーム序盤中盤には「大きな影響を感じられる」とおもいます。


ケイン


・Q飛影刃 基礎ダメージが上昇、モンスターに対する追加ダメージが減少(トータルでモンスターに与えるダメージは据え置きでミニオンやチャンピオンに与えるダメージ量が増加) ダーキン化したときの攻撃力反映率が上昇


ケインはずっとバフを受け続けていますが、なかなか結果が出ないチャンピオンです。

このチャンピオンは序盤のカウンタージャングリングを得意とするので、ジャングルを荒らしやすいタンクジャングラーが強いメタやジャングルの経験値が高いメタで真価を発揮します。

いまは全く真逆のメタなので活躍の機会がないわけです。
ニダリーやグレイブスが目の上のたんこぶになっている部分もありますね。

今回のバフでケインのガンク性能が上がりました。
カウンタージャングルが得意と言ってもガンクをしないと変身が出来ないという彼の特性上、ガンク性能の向上は大きなバフです。

散々バフを受けてチャンピオン性能は高い水準まで来ているはずなので、今パッチでは「好きならピックしてもいい」くらいのティアには間違いなくいるはずです。


コグ=マウ


・基礎ステータスがわずかに上昇
・Q腐食粘液 基礎ダメージが全ランク10増加
・Eヴォイド分泌液 基礎ダメージが全ランク15増加


スキルの基礎ダメージが合計で25とかなりバフされました。

特にEのバフは大きく、このスキルはユニットを貫通してもダメージが減衰しないので1ウェーブのミニオンを全て巻き込めれば、トータル15×6=90ダメージ分ウェーブクリア能力がバフされたことになります。

こう見るとすごいバフだということが分かりますね。
バフ前のパッチでコグより勝率の低かったヴァルスのヘルスは1しか増えなかったのにエライ違いだ。(一応攻撃力は2増えました)

コグ=マウは皆さんご存知の通り終盤スケールするチャンピオンですので、序盤のパワーを足されたことで弱い時間を安全に過ごせるようになり、よりいい状態でパワースパイクを迎えやすくなったと言えるでしょう。

対タンク性能が高いチャンピオンでその点はメタに合っていないもののそれを抜きにしてもピックされていい気がします。


ルル


・Eピックス、おねがい! 基礎シールド量がランク2以降増加、基礎ダメージがランク2以降増加


バフにはバフですけど、ピックスより小さいバフって感じです。

ルルは現在レーンがそれほど強くないメイジサポートという、序盤中盤終盤隙が多いよね、って感じの立ち位置なので、もう少しレーンの強さが補強されるかADCが極端に強いメタになるかしないと、メタピックには戻ってこられないでしょう。

もちろん純バフには違いないのでルル使いの人は喜んでいい調整でしょうね。


マオカイ


・Q茨打ち バグ修正(微ナーフ)
・W樹人の進撃 マナコストが全ランク一定に(変更前ランク1相当)、基礎ダメージが全ランク20増加
・R大地の呪縛 スネア時間が全ての距離で0.2秒増加


Riotお得意のどんぶり勘定バフが入りました。デカいのは肩パットだけにしておいてくれ。

ルルのEはランク5になってようやく20ダメージアップですが、マオカイのWはランク1から20アップです。しかもランク2以降のマナコストまで減少しました。

どういうこと?

マオカイのRは茨の壁が移動した距離に応じてスネア時間が増加するスキルですが、今回のバフで目の前でスネアさせた場合でもスネア時間が0.8秒になりました。

たった0.2秒の違いですが、味方チャンピオンとのCCチェインもつなげやすくなるはずなので、こちらもとても大きなバフに感じます。



マスター・イー


・固有能力 ダブルストライク グインソー・レイジブレードの幻影の攻撃が正しくダブルストライクを発生させるように

バグが修正され グインソーが6スタックになったときはAA→ダブルストライク付きAA→AA→ダブルストライク付きAAと2回に1回ダブルストライクが発動するようになりました。

実はon-hit-effectとグインソー問題というのは半年ほど前からRedditなどで論議されていて、ようやく修正された形になります。

他にニーコのWジャックスのRのパッシブが、グインソーの2回on-hitが発動するシナジーを受けられないことで問題になっているのですが、今回アナウンスがなかったことやスキルの性質を考えると、この2体に関してはグインソーが機能しないのが「仕様」のようです。

細かいことを説明しだすと長くなってしまうので省きますが、ニーコ、ジャックスでは引き続きon-hit-effectの面ではグインソーとの相性は悪いまま、ということだけ覚えておけばいいと思います。

閑話休題。

このバグ修正はon-hitビルドをするマスター・イーにとってはDPSが爆発的に増加するので、ただのバグ修正ではなくバフと捉えておいたほうがよさそうです。


パイク


・レベルアップごとのヘルス増加量が10減少
・固有能力 沈みし者の力 受けたダメージを灰色体力に変換する量が全レベル帯で低下(最大30%低下)


体力とサステインという耐久面のナーフが入りました。

そんなことよりストレスでしかないRの巻き戻しをお願いします!

このチャンピオンはアイテムでヘルスが増やせないのでレベルアップごとの体力増加量が減るのはかなり痛いです。

そんなことよりストレスでしかないRの巻き戻しをお願いします!!

サステインもアサシンが持っていていいレベルのものではなかったので固有能力のナーフも妥当だと思います。

そんなことよりストレスでしかないRの巻き戻しをお願いします!!!!!

お願いします!!!!!!!


シャコ


・Wびっくり箱 持続時間が20秒減少


前回のパッチノートでシャコ使い達が愉快なジャングルルートを探してくれるだろう、と書きましたが、想像以上に不愉快なルートが提出されてきたこともあって(レベル1のボットレーンにレベル3でガンク出来た)、ズルが出来ないようにWの持続時間がナーフされました。

ジャングルルートに制限が入ったほか、サポートなどレーンで使った場合の不快感は幾分マシになったはずですが、いまだに高い基礎ダメージは据え置かれているので、まだまだ強いと思います。

Wの発動時のAOEダメージを削除すれば、別に60秒のままでもよかったと思うんですけどね。

パイクのRもそうですけど、「せっかく作ったのにすぐ消したら悔しいじゃないですか」の精神で調整しているんだとしたら、残念な限りです。

まあ超大手のRiot Gamesさんに限ってそんなことはないと思うんですけどね?



ビクター


・基礎ステータスの微調整(ヘルス、基礎攻撃力、基礎物理防御が微増)
・Qパワーブラスト  基礎ダメージが全ランク10増加
強化時にシールド量が適切に増加しないバグを修正
・Wグラビティフィールド バグの修正(音関係)


前回ガレン、シャコと共にリメイクを受けたものの、幸か不幸かOP化の流れに乗れなかったビクターにフォローアップが来ました。

といってもただでさえQのシールドが強化してもシールド量がちゃんと増えていなかったというかなり致命的なバグを抱えていたこともあってまともなデータは取れていないはずです。

それを踏まえて本パッチではQのダメージを10上げるだけにとどめたのは「らしからぬ」非常に冷静な判断だと思います。

前回といい、ビクターの調整に関しては丁寧かつ慎重で個人的には好感が持てますね。

ステータス面の話をすると地味に攻撃力が1上がったので、若干ですがCSも取りやすくなったはずです。


ワーウィック


・Q野獣の牙 ランク2以降の最大体力に対する割合ダメージが増加
。W血の追跡 血の追跡の対象または残り体力が50%以下の敵を攻撃する際の攻撃速度増加が低ランク時に上昇(ランク1で20%、ランク5では増減なし)


かなり大きなバフがきました。

Q上げしたときのパワーを上げるための調整と書いてありましたが、今まで通りW上げしたとしてもランク1での攻撃速度上昇量アップが20%と大きく、序盤のジャングルクリア速度が向上しました。

レベル6ジャングラーというのが若干メタに合ってない感じではありますが、パワーは十分にあるので本パッチで試してみたいチャンピオン筆頭といったところでしょう。


おわりに


いかがだったでしょうか。

競技シーンに影響がなかったり、プレシーズン間際だったりとあまりパッチノートを読む気になりにくいシーズンですが、コグ=マウやマオカイ、ワーウィックあたりは結構なバフで、ランク戦締め切り間際の追い込みで使ってみてもいい性能になったと思います。(仮にそれでレートを失っても当方は責任を取りかねますが)

さて、あと2パッチでプレシーズンです。
Worldsも今週末からノックアウトステージと佳境で一年の終わりを感じますね。

プレシーズンパッチが来たあたりで、シーズン9のパッチを振り返る記事なんかも書こうかなと思っています。

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