【Patch 10.19】Worlds2020のメタを考える
パッチ10.19を受けて10.16からの変化を予測する
こんにちは。
いよいよ9月25日からWorlds2020が始まりますね。
Worldsが来ると今シーズンもいよいよ終わりか、とちょっと寂しい気持ちにもなります。
近年は毎年現地観戦していたんですが、今年は情勢的に参加できず・・・そこは残念ですがまあ仕方ないですね。
今回は例年やっているWorlds使用パッチである10.19のメタ予測をしていこうとおもいます。
こういうところが変わる(かもしれない)んだと思ってみていただけると、いざ新しいチャンピオンが出てきたときに、どんな狙いがあるとか、なんで出てくるようになったのかが理解できて、
Worlds観戦が一層楽しくなる、かもしれません。
構成としては10.16のメタおさらい、近パッチの調整を受けてのメタ変化予想、まとめ、といった感じで進めていきます。
なお、統計などの数値はLCK、LPL、LECの3地区のプレーオフを参照しています。
本題に入る前に、各地のプレーオフで使用されたパッチ10.16におけるメタをトピックスに分けて振り返ろうと思います。
パッチ10.16は長く使われたパッチなので、パッチ後半の試合で受けた印象やピック傾向を中心にかいていきます。
パッチ10.16を端的に表すとこの一言につきるでしょう。
攻撃的なピックをしてレーンのテンポを取り、序盤の1つ目、2つ目のドラゴンを取りに行くという動きがメタを支配していました。
・10.16 ADC B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)
ケイトリン ピック15回、バン97回 B/P率98%
アッシュ ピック66回、バン29回 B/P率83%
セナ ピック44回、バン14回 B/P率51%
エズリアル ピック35回、バン17回 B/P率46%
カリスタ ピック19回、バン31回 B/P率44%
ジン ピック32回、バン3回 B/P率31%
ほぼ毎試合バンされる
ケイトリンを筆頭に、
アッシュ、
ジン、
カリスタといったレーンで勝ちに行くピックがメタの中心で、あとは安全にレーンを過ごせる
セナ、
エズリアルあたりがピックされていました。
アッシュが中心となり、それに対抗できるチャンピオンしかピックされなかったので、非常にチャンピオンプールが狭いメタだったともいえます。
(
ジンの次にピックされていたのは
アフェリオスでしたが、
B/P率はわずか7%でした)
・10.16 サポート B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)
ノーチラス ピック53回、バン28回 B/P率71%
セト ピック11回、バン57回 B/P率60%※
スレッシュ ピック20回、バン28回 B/P率42%
レオナ ピック36回、バン11回 B/P率41%
タム・ケンチ ピック12回、バン25回 B/P率32%
ブラウム ピック23回、バン11回 B/P率30%
バード ピック13回、バン20回 B/P率29%
パンテオン ピック7回、バン16回 B/P率20%
※
セトはフレックスピックなので、バン回数は総計です(ピック数はサポートのもの)
サポートのプールも
ノーチラス、
レオナ、
セト、
バード、
パンテオンといった攻撃的なピックが多くみられ、B/P率20%以上に絞ると、これら攻撃的なピックが120回に対して、
ブラウム、
スレッシュ、
タム・ケンチなど守備的なピックは55回とボットレーンを制圧しようというのがピックからも読み取れます。
ジャングルはファームの早いチャンピオンたちの台頭が激しかったです。
・10.16 ジャングル B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)
セト ピック25回、バン57回 B/P率72%※
リリア ピック30回、バン40回 B/P率61%
ニダリー ピック21回、バン41回 B/P率54%
グレイブス ピック33回、バン22回 B/P率48%
ヘカリム ピック20回、バン17回 B/P率32%
リー・シン ピック19回、バン14回 B/P率29%
ボリベア ピック22回、バン10回 B/P率28%※
※
セト、
ボリベアはフレックスピックなので、バン回数は総計です(ピック数はジャングルのもの)
元々
ニダリー、
グレイブスといったファームの早いジャングラーと
ボリベア、
セトといったややファームが遅いが集団戦で影響力の大きいチャンピオンが競り合っていましたが、
セト、
ボリベアのナーフや
リリアの登場によって高速ファームが中心のメタに移り変わりつつあります。
リリアの対抗「馬」として
ヘカリム、キャリージャングラーとして
イブリンなどがピックされたりもします。
ミッドレーンは
シンドラ、
カルマが極端にナーフされた関係で、序盤に影響力を持ったチャンピオンがほとんどプールにいない状態です。
・10.16 ミッド B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)
ツイステッド・フェイト ピック16回、バン70回 B/P率75%
ルシアン ピック12回、バン57回 B/P率61%※
ゾーイ ピック34回、バン33回 B/P率59%
オリアナ ピック31回、バン31回 B/P率54%
アジール ピック25回、バン30回 B/P率48%
アカリ ピック16回、バン31回 B/P率41%※
ガリオ ピック14回、バン21回 B/P率31%
シンドラ ピック20回、バン8回 B/P率25%
(
ルブラン ピック5回、バン16回 B/P率18%)
※
ルシアン、
アカリはフレックスピックなので、バン回数は総計です(ピック数はミッドのもの)
※
オーン、
セト、
レネクトンはミッドとしてのピック数が極端に少ないので除外しました。
ルシアン、
ツイステッド・フェイトといったレベル6付近で活躍出来るチャンピオンはバン筆頭候補ですし、
ガリオはメタに多く自生する
アジールや
ゾーイといったスケールチャンピオンにカウンターを取られてしまう関係で出しづらくなってしまいました。
唯一
ルブランが安定してピックされるミッドゲームチャンピオンですが、アサシンという特性上パフォーマンスはそこまで安定しませんし、LJLファイナルでも出ましたが集団戦重視
ニーコや
アジールに対しての
エコーなども少数でてきていますが、ピックされる状況が限定されています。
まとめると全体的にミッドの影響力がゲーム後半に寄ったメタだったということですね。
メタ的に大きなトピックスではないですが、触れないのも不自然なのでトップのB/P率上位も見ておきましょう。
・10.16 トップ B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)
レネクトン ピック45回、バン42回 B/P率76%
ルシアン ピック7回、バン57回 B/P率56%※
オーン ピック30回、バン24回 B/P率47%
カミール ピック19回、バン32回 B/P率45%
ガングプランク ピック14回、バン23回 B/P率32%
ジェイス ピック16回、バン17回 B/P率29%
シェン ピック11回、バン15回 B/P率32%
ボリベア ピック14回、バン10回 B/P率21%
※
ルシアンはフレックスピックなので、バン回数は総計です(ピック数はトップのもの)
※
セト、
アカリ、
カリスタはトップとしてのピック数が極端に少ないので除外しました。
レネクトンと
オーンがメタの中心になっています。
レネクトンを倒すために
ジェイスが、
オーンを倒すために
ガングプランクや
カミールがピックされているといった感じです。
全体的にトップレーンが放置されがちなメタだったので、育つのにジャングラーの手助けが必要なキャリー系よりは単体である程度の戦闘能力をもったチャンピオンが優先されています。
さて次は10.17~19の調整によってどんな変化が出てきそうかの予測です。
一番変化が大きそうなのはボットレーンのピックです。
10.18で
アッシュが、10.19で
セナと
ケイトリンがナーフされ、10.16でB/P率上位3チャンプが全てナーフを受けたことになります。
・メタ上位ADCのナーフ
ケイトリン(パッチ10.17、10.19)
基礎移動速度 330→325
基礎攻撃力 64→62
レベルアップごとの攻撃速度増加 4%→3.5%
アッシュ(パッチ10.18)
基礎攻撃力が61→59
セナ(パッチ10.19)
ミニオンと小型モンスターをセナ自身が倒したときに魂がドロップする率 8.33%→4.16%
特に
ケイトリンはなぜかほとんどピックされていなかった10.14以前よりもさらに弱くされてしまったので、正直Worldsではほとんど出番が貰えないでしょう。
アッシュも同様にほぼピックされていなかった時代よりも弱くされているので、その当時と比べると
ヴァルスがいなくなってるので代替ピックにされる可能性はありますが、数自体は大幅に減りそうです。
かわりにバフが入ったチャンピオンは沢山いますが、注目は
ミス・フォーチュン、
トゥイッチ、
アフェリオス、
カイ=サあたりでしょうか。
・ADC注目のバフ
ミス・フォーチュン(パッチ10.18)
レベルアップごとの攻撃速度増加 2.25%→3%
W
の移動速度増加 全ランク5増加
(基礎攻撃力50→52 パッチ10.16)
トゥイッチ(パッチ10.18)
E
の魔力反映率 0.2→0.33
R
のダメージ減衰率がヒットごとに20%減から一律5%減へ
アフェリオス(パッチ10.19)
レベルアップごとの攻撃力増加 2→2.4
ヴェイン(パッチ10.19)
R
の増加攻撃力が10増加
シヴィア(パッチ10.19)
固有能力の移動速度増加が5増加
カイ=サ(パッチ10.17)
レベルアップごとの攻撃力増加 1.7→2.0
E
の増加攻撃速度が高ランク時に増加(最大20%)
ザヤ(パッチ10.17)
レベルアップごとの攻撃力増加 2.9→3.5
ヴァルス(パッチ10.17)
レベルアップごとの増加攻撃速度 3%→4%
既存のプールも含めると、
攻撃的なプール(序盤重視のチャンピオン):
、
、
、
、
防御的なプール(スケーリング重視のチャンピオン):
、
、
、
、
といった感じで攻撃一辺倒だった10.16と比べるとかなりバランスが取れたメタになりそうです。
リストに載せなかった中だと
ヴェイ
いよいよ9月25日からWorlds2020が始まりますね。
Worldsが来ると今シーズンもいよいよ終わりか、とちょっと寂しい気持ちにもなります。
近年は毎年現地観戦していたんですが、今年は情勢的に参加できず・・・そこは残念ですがまあ仕方ないですね。
今回は例年やっているWorlds使用パッチである10.19のメタ予測をしていこうとおもいます。
こういうところが変わる(かもしれない)んだと思ってみていただけると、いざ新しいチャンピオンが出てきたときに、どんな狙いがあるとか、なんで出てくるようになったのかが理解できて、
Worlds観戦が一層楽しくなる、かもしれません。
構成としては10.16のメタおさらい、近パッチの調整を受けてのメタ変化予想、まとめ、といった感じで進めていきます。
なお、統計などの数値はLCK、LPL、LECの3地区のプレーオフを参照しています。
パッチ10.16のおさらい
本題に入る前に、各地のプレーオフで使用されたパッチ10.16におけるメタをトピックスに分けて振り返ろうと思います。
パッチ10.16は長く使われたパッチなので、パッチ後半の試合で受けた印象やピック傾向を中心にかいていきます。
①ボットレーンで勝ったほうがゲームに勝つ
パッチ10.16を端的に表すとこの一言につきるでしょう。
攻撃的なピックをしてレーンのテンポを取り、序盤の1つ目、2つ目のドラゴンを取りに行くという動きがメタを支配していました。
・10.16 ADC B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)






ほぼ毎試合バンされる







(


B/P率はわずか7%でした)
・10.16 サポート B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)








※

サポートのプールも








②高速化するジャングルメタ
ジャングルはファームの早いチャンピオンたちの台頭が激しかったです。
・10.16 ジャングル B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)







※


元々







リリアの対抗「馬」として


③「弱い」ミッドレーンのプール
ミッドレーンは


・10.16 ミッド B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)








(

※


※








唯一




まとめると全体的にミッドの影響力がゲーム後半に寄ったメタだったということですね。
メタ的に大きなトピックスではないですが、触れないのも不自然なのでトップのB/P率上位も見ておきましょう。
・10.16 トップ B/P上位チャンピオン(B/P率20%以上)








※

※










全体的にトップレーンが放置されがちなメタだったので、育つのにジャングラーの手助けが必要なキャリー系よりは単体である程度の戦闘能力をもったチャンピオンが優先されています。
パッチの調整によるメタ変化の予測
さて次は10.17~19の調整によってどんな変化が出てきそうかの予測です。
一番変化が大きそうなのはボットレーンのピックです。
10.18で



・メタ上位ADCのナーフ

基礎移動速度 330→325
基礎攻撃力 64→62
レベルアップごとの攻撃速度増加 4%→3.5%

基礎攻撃力が61→59

ミニオンと小型モンスターをセナ自身が倒したときに魂がドロップする率 8.33%→4.16%
特に



かわりにバフが入ったチャンピオンは沢山いますが、注目は




・ADC注目のバフ

レベルアップごとの攻撃速度増加 2.25%→3%
W

(基礎攻撃力50→52 パッチ10.16)

E

R


レベルアップごとの攻撃力増加 2→2.4

R


固有能力の移動速度増加が5増加

レベルアップごとの攻撃力増加 1.7→2.0
E


レベルアップごとの攻撃力増加 2.9→3.5

レベルアップごとの増加攻撃速度 3%→4%
既存のプールも含めると、
攻撃的なプール(序盤重視のチャンピオン):





防御的なプール(スケーリング重視のチャンピオン):





といった感じで攻撃一辺倒だった10.16と比べるとかなりバランスが取れたメタになりそうです。
リストに載せなかった中だと
