LCK観戦メモ2021 SpringWeek1
B/Pとか見て思ったことをメモにしています。
Day1Match1 GEN-KT
Game1
GEN-KT
Pick
青 カミール、タリヤ、ヨネ、ジン、セト
赤 ナー、ニダリー、オリアナ、カイ=サ、アリスター
Draft
GEN青サイド KT赤サイド
1stBAN
青(サミーラ、アカリ、オラフ)
赤(グラガス、パンテオン、レネクトン)
---
2ndBAN
青
赤
--
総評
両チーム去年からの課題が修正されてないなという試合。
ゲーム自体は序盤のDoran2デッドでGEN勝ちがほぼ決まっていたものの、中盤HybriDのに2シャットダウンを渡してビルド先行を許すなど、怪しい場面が多かった。
綺麗な形のスプリットや5thドレイクを質にしてバロンを取るなど、いいマクロも多かった。
GENは良くも悪くも去年のままのパフォーマンスだったといえそう。
GENプレイヤーメモ
それぞれが得意チャンピオンをピックしてしっかり結果を出した。ちょっとドラフトでもらえすぎた感もある。
Clidのタリヤはゲームを支配していて、(ただでキルをもらったRascalを除くと)一番目立ったプレイヤーだった。
あとヨネはクソ。
KTプレイヤーメモ
Doranはレーンで負けた時にTiltしてゲームを壊す癖が治っておらず今後の課題といった感じ。
Zzusのアリスターは非常によかったので、今後メタが続けばターゲットBANされる可能性もありそう。
Game2
Pick
青 ナー、パンテオン、ビクター、アフェリオス、スレッシュ
赤 レネクトン、オラフ、シンドラ、カイ=サ、セト
Draft
KT青サイド GEN赤サイド
1stBAN
青(グラガス、ニダリー、ルシアン)
赤(タリヤ、サミーラ、アカリ)
---
2ndBAN
青(ゾーイ、ジェイス)
赤(ツイステッド・フェイト、ケネン)
--
青 ナー、パンテオン、ビクター、アフェリオス、スレッシュ
赤 レネクトン、オラフ、シンドラ、カイ=サ、セト
総評
GENのオブジェクトコントロールと集団戦のパフォーマンスが圧倒的だった。
KTは30分以降の構成で、中盤散発的な戦闘のなかでUcalがキルをとれミッドを死守できていたのはよかったが、
GENはカイ=サとアフェリオスのパワースパイクの差を生かしてキャッチ→1stバロン獲得。
そこからのテンポアップは見事だった。
特に2ndバロンのファイトではパンテオン対策が完璧で美しい集団戦だった。
中盤のごちゃごちゃした展開のなかでも寄りの良さはGENが1枚上手だった。
GENプレイヤーメモ
Ruler-LifeのボットレーンはGame1と比べてかなりパフォーマンスをあげていた。
特に最後のファイトのRulerのフック避けゲイルフォースは完璧だった。
ちなみにRulerのはの全進化ビルドだった。
HybriDのはのADビルドだった。
どちらも+でQ進化狙いなところは共通。
KTプレイヤーメモ
Bonnieはルーキーだから仕方ないものの、このシリーズでは明らかにClidに見劣りしていた。
今後の成長に期待。Ucalはというチャンピオンをピックしたことを考えると期待以上のプレイをしたとおもう。
ただ、が活きるような集団戦が作れず、GENのキャッチ圧につぶされた感。
Zzusは2試合ともにいいプレイをしていたので勝っている試合で同じパフォーマンスが出せるか期待。
Day1Match2 T1 -HLE
Game1
Pick
青 カミール、オラフ、ガリオ、アフェリオス、スレッシュ
赤 ナー、グレイブス、ゾーイ、カイ=サ、セト
Draft
T1青サイド HLE赤サイド
1stBAN
青(ルシアン、アジール、アカリ)
赤(パンテオン、タリヤ、ニダリー)
---
2ndBAN
青(レネクトン、オリアナ)
赤(シンドラ、ツイステッド・フェイト)
--
総評
T1とHLEどちらがベテランでどちらが若手中心のチームかわからない内容だった。
Botをガンクで崩してスノーボールしてそのまま逃げ切るゲームプランがかなり綺麗に決まっていた印象。
ゲームエンドへ向かうバロンダンスからの集団戦や1-3-1などやっていることが卒なかった。
HLEはBotに自信があったのか、そこから崩されて終始準備の整わない雑な仕掛けが目立った。
特に対ガリオなのに強引にbotでセトが仕掛けたシーンは完全にTiltといった感じで、まだチームとしてうまく回っていないのかなという感じ。
Jg2枚バンからオラフ渡してグレイブスはおそらくHLEプラン通りのドラフトだったのだろうが、のナーフもあってかなりのチャンピオンのパワー差を感じた。
あとはパワーは高いんだろうが、ピックするとエンゲージに苦戦するな、という印象がここまでの3試合で感じたところ。
メタ的にエンゲージ不足しがちなこともあって、サポートがシュレリアの戦歌を買う場面が散見され、(この試合でもスレッシュが購入していた)今後もナーをピックした場合のエンゲージ不足をどう解消するかが課題になりそう。
T1プレイヤーメモ
若手のデビュー戦としてカミールガリオというわかりやすい構成にしたのはコーチのやさしさかな。
Gumayusi-Keriaのボットレーンはガンクをもらったことを差し引いてもHLEのbotを完全にコントロールしていた。
ミッドゲームで勝つゲームプランをしっかりと仕上げたEllimのプレイはMVP級。
誰が活躍したというよりはコーラーが一番の殊勲だろう。
HLEプレイヤーメモ
Chovyは相変わらずとんでもないCS精度でガリオ対面というやりやすいマッチアップとはいえレーンを常にコントロールしていた。
Vstaの雑な仕掛けは彼のメンタル面の問題なのか、チーム全体の問題なのか、この1戦では計れないがもう少し丁寧なプランに途中から切り替えられていれば結果は違った気がする。
Game2
Pick
青 セト、オラフ、オリアナ、カイ=サ、レル
赤 カミール、グレイブス、ゾーイ、ジン、アリスター
Draft
HLE青 T1赤
1stBAN
青(ルシアン、アカリ、アフェリオス)
赤(タリヤ、パンテオン、レネクトン)
---
2ndBAN
青(マオカイ、ナー)
赤(ツイステッド・フェイト、グラガス)
-レル-
総評
レルLCK初登場。
オリアナのボール運び係兼セトサポのカウンターって感じで採用されるかなとはおもっていたが、思ったより早く登場した。
前の試合の感想でも書いたが、エンゲージ不足のメタを考えると、これからもある程度はピック候補に挙がるのかなといった感じ。
この試合のレル対アリスターのマッチアップはレルのWにアリスターがQを合わせるだけでレーニングは完封されていた。
オラフ対グレイブスが逆マッチアップになったが、この試合もチャンピオンパワー差を感じた。
完全にドラゴンをコントロールし4ドラ目のファイトではChovyとDeftが集団戦で活躍し、ゲームが決まった。
中盤のHLE側のパワーに対してT1はKeriaのアリスターしか相手のエンゲージをいなすことができず、結果孤立して叩かれて死んでいった。
T1プレイヤーメモ
Cannaはカミールを先出しして対面のセトに対してかなりの優位を築けていた。
Botのレーニングは変わらず安定していてDeft-Vstaに対してCSでリードをできていたが、Jg-MidのラインがHLEと比べると弱く、ゲームをコントロールできなかった印象。
特にClozerのゾーイは、前の試合にKR最強レベルのを見た後だと正直物足りなかった。
HLEプレイヤーメモ
ArthurはGame1でやられたことを完全にやり返した。
きっちりとガンクを決め、すべてのエピックモンスターを取り、ゲームを決めた。
Chovyのオリアナは常に集団戦で存在感を放ち、4thドラゴンファイトではアリスターのWQをフラッシュで回避して、それがゲームを決定づけるプレイになった。
Vstaもレーンこそつまらなさそうにプレイしていたが、要所でいいエンゲージが決まっていてメンタル面は持ち直したかなといった内容だった。
Game3
Pick
青 レネクトン、タリヤ、イレリア、サミーラ、マオカイ
赤 オーン、グレイブス、ビクター、カイ=サ、レル
Draft
T1青 (ルシアン、アカリ、オラフ)
HLE赤 (パンテオン、アフェリオス、ヨネ)
---
2ndBAN
青 (アジール、オリアナ)
赤 (アリスター、シンドラ)
レル--
総評
T1側の構成はサミーラ以外中盤戦に非常に強く、タリヤのガンクでゲームをコントロールして決め切りたい形。サミーラはレイトになったとき用の保険。
一方HLEは試合を伸ばしたいが、ここでもArthurのグレイブスが重く感じる。
11.1でナーフされるまではトップメタだったチャンピオンだけに、HLEは重く見ていたんだとおもうが、少し当てが外れたようにも見えた。
案の定EllimのガンクからClozerがチャンスをものにしてソロキルを取ると、ドラ前のClozerのスーパープレイもあってT1はドラゴンをストレートで獲得。
HLEはChovyとVstaを中心に細かい戦いでポイントを稼いでいたが、最終的には保険のサミーラが爆発し、T1がゲームをものにした。
タリヤはいまメタの中心なだけでなく、ルシアンやヨネ、イレリアといったいまメタ的に強力なADミッドと組み合わせてもダメージバランスが崩れない点が非常に魅力。
HLEが3番目でヨネを消したのもタリヤFPからヨネを取られたときに対策がないということだったのだろう。
T1プレイヤーメモ
Keriaのマオカイサポートは勝ってる試合を早い時間帯で確実にたたむという目的にぴったりのピックだった。帝国の指令との組み合わせはサポートが出していいダメージの範疇を超えていた。
Clozerのイレリアは評判通りで、最序盤にフラッシュをもぎ取ったEllimのガンクきっかけで完全にスノーボールに成功した。
やはり相性のいいチャンピオンとルインドキングブレードの組み合わせが強すぎるので11.1でのトリニティフォースだけのナーフでは足りていないようにも見えた。
HLEプレイヤーメモ
Arthurのグレイブス、Vstaのレル、Deftのカイ=サと個別のピックが悪いというわけではないが、柔軟性に欠けるドラフトだったなという印象。
出来たばかりのチームなので、ある程度構成を絞ってきたのがあだとなった感じはあった。
Chovyはひたすらガンクされている中でCSイーブンでダメージも出すと相変わらずの超人ぷりだった。
Week1Day2 Match1 NS-LSB
Game1
Crocoの動きに合わせてPeanutが綺麗に対応していたのが印象的。
Topとbotの有利を交換することをLSBは選択したが、アフェリオスがMFにビルド先行する形になって
この時点でかなりLSBとしてはかなり苦しくなった感がある
Richは狙われる中でジェイスでCSリードでゲームを進めていて偉い。
オブジェクトファイトでLSB側はEffortのレオナにエンゲージを頼らざるをえず、ニダリーとジェイスのポークに苦しめられていた
NSプレイヤーメモ
deokdam、Kellinのボットレーンはかなり強力でレーンキルも含めてNSのゲームプランを支えていた。
サミーラやアフェリオスといったハードキャリー系にガーディアンを持ったスレッシュを合わせるのがトレンドの1つになっていて
次の試合でも焦点になりそう。
LSBプレイヤーメモ
FATEのゾーイはいいスキルショット精度だったがそこからチーム全体で当たり切ることができなかった。
Effortは孤立死やスキルのミスが目立つ試合になってしまったが、構成上、特に終盤はいたしかたない部分もあった。
LSBとしては中盤でヘラルドファイトのときのようなチームファイトがしたかったが、NSのゾーンコントロールがうまかった。
Game2
総評
AD2枚BANからサミーラFPとボットレーン重視のドラフトをしてきたLSBに対してFPレルで相手にスレッシュまでは渡さないという意図が見て取れるドラフトになった。
LSBの意図を考えるなら2ndBANでアリスターは消してもよかったと思ったが、Richで勝とうという我を通したBANになった
この試合そのドラフトの狙い通りLSBはボットにリソースを割いていく。
ゾーイとサイラスのミスマッチに付け込んだ4マンボットダイブでキルを取ると11分過ぎのリバーファイトでサミーラにごろごろキルが転がり込んでゲームセット。
あとはただただサミーラが相手をずたずたにしていくのを眺めているだけのゲームだった。
LSBプレイヤーメモ
Routeはサミーラの練度が非常に高く見えた。スキル回しだけでなくパッシブの移動速度上昇の活かし方など見ていて勉強になる部分が多いプレイ内容だった。
NSプレイヤーメモ
NSとしては相手のゲームプランにハマってしまった感じだったが、Bayのサイラスはオーン、アリスターと盗んで強いウルトが多かったとはいえちょっと重くみえた。
オリアナ、シンドラを2ndBANで消された影響もありそうだが、プール問題は少し気がかり。
Game3
総評
開幕前有識者とメタについて意見交換したときも、ファイターやADCメタになっているんじゃないか、という話題になっていたが、
Week1Day2にしてADCが5枚BANされるという事態に発展した。
NSがオラフを優先したことで、ボットレーンの主導権はLSB側にわたることになった。
RichのピックしたナーはここまでLCK5連敗。ただの下振れだとは思うがピックしたときに構成がまとまりづらい嫌いはある。
SammitのソロキルからLSBはトップレーンのスノーボールに成功。
しかし、ジェイス、ゾーイ、ジンのポーク構成にガリオ、グレイブスだとディスエンゲージに若干の不安が残る。
それをついたKellinのアリスター、BayのシンドラのコンボがきまってNSがテンポをとりかえす。
LSBはサイドレーンを中心にキルを拾うシーンが続き、徐々にリードを取り戻していくのだが、決定的なオブジェクトの獲得に至らない。
このシリーズ通して感じたのはNSのチームファイトのクオリティがLSBを上回ったなということ。
ゲームが決まったドラゴンファイトでもKellinの素晴らしい反転が決定打になった。
エンゲージのタイミングやスペースづくりもそうだが、ダメージの受け渡しなど負けているときも被害をとどめる動きがうまかった。
結果は2-1だったが、2試合目はサミーラが事故っただけともいえて(ちょっとアリスターBANはしたほうがよかった気がしたが)完勝に近い内容だった。
余談だがナーのLCK連敗の呪いはここで解けることになった。
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