MSI直前!パッチ11.9のメタを考える

May 6, 2021 by lol-cla管理人, Patch 11.9

MSIで使われる11.9を11.6と比較して予想しました
こんにちは。
いよいよ今日の22時からMSIですね。
LJL代表のDetonatioN FocusMeの活躍もそうですが、去年の世界王者・DamwonKIAを倒すチームが出てくるのかなど楽しみは尽きませんね。

個人的にはWorldsでパフォーマンスを発揮出なかったMAD LionsがLEC代表としてどれくらい戦えるのかにも注目しています。
G2?知らないチームですね・・・。

さて本記事ではMSIで使われるパッチ11.9の分析、というよりは多くのリージョンでプレーオフパッチとして使われたパッチ11.6からの変化というところを中心にどんなチャンピオンが増え、メタがどのように変わっていくのかについて少し予想をしてみたいと思います。



パッチ11.6のメタおさらい



パッチ11.6はADC偏重のメタ



これはパッチ11.6に限った話ではありませんが、2021年Springは「マークスマンの春」といってもいいくらいADC偏重のメタでした。

理由は単純でほかのロールと比べてミシックアイテムが強力だからです。
クラーケンスレイヤーを筆頭にイモータルシールドボウ、ナーフされたとはいえまだまだ強いゲイルフォースとどれも強力です。

シーズン当初はゴアドリンカーやサンファイアイージス、帝国の指令、ライアンドリーの苦悶といったアイテムが「ぶっ壊れ」ていましたが、これらが相次いでナーフされた結果、その間致命的なナーフを受けなかったADC向けミシックがゲーム内で突出した存在になったのです。

この3つに加え、エバーフロストとターボケミタンクの5つが11.6時点では5強というべきミシックアイテムでした。

ADC向けのアイテムはレジェンダリーも優秀で、コストパフォーマンスに優れるファントムダンサー、対タンク性能が優秀なドミニクリガード、対ディーラーに強いコレクターなど、2ndアイテムの選択肢が豊富です。

S11のアイテムリメイクで様々なアイテムにクリティカル率+20%が付与された結果、上記の3つのどれを2ndに選んでも3つ目のインフィニティエッジ購入時にクリティカル率が60%になりパッシブによるダメージボーナスを得られるので無駄がなく、かつシチュエーションに応じたビルドが出来るロールになっています。


他ロールも含めて全体的にスローテンポなメタ



ADCが中心のメタで、しかもよくピックされているチャンピオンがカイ=サ、セナ、ジンクス、トリスターナなどスケーリングチャンピオンが多いため、ミッドレーンにはパワースパイクのバランスを考えると中盤強いチャンピオンが採用されそうなものですが、11.6でよくピックされたのはオリアナ、サイラス、ビクター、アジールなどこちらもスケーリングするチャンピオンたちが中心でした。

ミッド向けのミシックアイテムのパワーが落ちた結果1アイテムでのインパクトが減りルブランやシンドラといったチャンピオンの評価が落ちたことや、アイオニアブーツ+テレポートの組み合わせが序盤のレーン維持、中盤のウェーブクリア、終盤のオブジェクトコントロールとすべてのシチュエーションで強力すぎたため、イグナイトのような戦闘用のサモナースペルを持ってレーンを勝ちに行くというゲームプランが成立しにくかったというのが原因といえるでしょう。

パッチ11.6ではシーカーアームガードに過剰なナーフが入ったので、一部ではミッドにルシアンやレネクトンといったADチャンピオンを配置してゲーム中盤をコントロールするというピックも見られました。

ただしADミッドをやる場合はダメージバランスを取るためにジャングルをリリアかニダリーにしなければいけないなど制約も多いため、主流ピックになるとまではいきませんでした。

(とはいえルシアンはメジャーリージョンの統計では10Pickに対して40Banと非常に警戒されていたようです)

ADCメタというのはトップレーンにも影響を与えていて、
主にピックされているのはナーやレネクトンといったフロントが張れるファイター、グラガスやサイオン、チョ=ガスといったCCタンクが中心になっています。

これらをまとめてレーンでやっつけることが出来るジェイスもピックされています。
へカリムさえBANしてしまえばジャングルに強いエンゲージチャンピオンが少ないメタなので、ポーク構成も成立するメタです。プロテクトキャリー的な構成には刺さります。


ジャングルとサポートの支配的なピック



ジャングルはへカリムがPB率95%勝率51%、ウディアがPB率82%勝率51%と完全に2強の寡占状態でした。

どちらも先に上げた強いミシックアイテムであるターボケミタンクとの相性がいいチャンピオンで、へカリムの圧倒的な集団戦性能にウディアはファーム速度で対抗するという図式でした。

へカリムの代替ピックとして注目されたのがボリベアです。
彼はトップレーンとのフレックスピックにもなるということでへカリムがBANされた際でエンゲージ要素が欲しいときなどによくピックされていました。
ウディアの代替ピックとしてはオラフ、ニダリー、グレイブスあたりが選ばれています。

この2チャンプ以外で注目されたのはノクターンです。
このチャンピオンはトップで最多ピックだったナーのカウンターとしてレーンに出てきたりとフレックスなピックとして活躍しました。
ADCメタに対して、ADCが育つまでにゲームを決めてしまおうという、先項のルシアンと同じような意図のピックといえるでしょう。

サポートはスレッシュがへカリムと並ぶ95%のP/B率を誇り、全体の約8割のゲームでBANされました。

ミッドにもADCにもブリンクなしのチャンピオンが多いためフックが脅威になりやすく、さらにフック系の中ではピール性能が最も高いのでスレッシュ自身の強さというよりも、メタにもっともフィットしたサポートだったといえるでしょう。

同じくエンゲージもピールもできるレルやアリスターといった名前がB/P率上位に名を連ねています。

レオナの数が極端に減った原因は、こういった苦手なサポートが対面にくる確率が増えたことや、ADCメタになって全体的にゲーム時間が伸びやすくなったことで終盤あまり強くないという彼女の弱点が目立ちやすくなったというところが挙げられると思います。




パッチ11.7~11.9の間におきた出来事



グウェンの実装



新チャンピオンとしてグウェンが実装されました。
実装当初はかなり弱くて悪い意味で話題になりましたがhotfix入って以降はそれなりに安定した勝率を残せているようですね。

残念ですがグウェンとヴィエゴはMSIでは使用禁止となります。

メジャーリージョン(韓国や中国、EUなど)のプレーオフパッチで使用禁止だったチャンピオンは直後の国際大会では使用禁止というルールがあるためです。

去年のWorldsでヨネが使用禁止だったのもこのためです。

グウェンはそもそもプレーオフ後の実装、ヴィエゴはバグの多さから各国のプレーオフでも使用禁止となっていたため、MSIでは使用禁止です。


ミシックアイテムの調整



期間内、エバーフロスト、トリニティフォース、へクステックロケットベルト、サンファイアイージス、ターボケミタンクなど多くのミシックアイテムが変更を受けました。

中でもメタに影響が大きそうなのはターボケミタンクとエバーフロストのナーフで、この2つは前述のとおりゲーム内で5強に入るミシックアイテムでした。

特にターボケミタンクは移動速度上昇が75%から40%へと大幅にナーフされ、かなりアイテムの価値が下がったので、タンクタイプのジャングラーの1アイテムでの影響力がガクっと落ちたといえると思います。

逆にサンファイアイージスは中立モンスターへのダメージが増加したので、依然として値段はネックなものの、ジャングルでの採用率は少し上がるかもしれません。


パッチ11.8の悪夢



パッチ11.8ははっきりいってめちゃくちゃなパッチでした。

ランブル、ブラッドミア、ドクター・ムンド、モルガナ、ダイアナ、リー・シンにとんでもないバフが入り、MSIで使う11.9ではそれを補正する調整が入ったものの、いまだに大きな影響を与えそうです。

11.9でもトランドル、シェン、ルルあたりに大きなバフが入っていて競技シーンで見る機会がありそうです。




パッチ11.9のメタ予想



さらなるADC偏重メタへ



エバーフロスト、ターボケミタンク亡き後、現状強いミシックアイテムを使えるロールはADCだけでMSIは11.6以上にADC偏重のメタになりそうです。
中心となるのはやはりカイ=サでしょう。11.7でRキラーヴォイドのクールタイムが延長されましたが、カウンターであるトリスターナが受けた基礎ステータスのナーフのほうが痛く見えます。

その他だと中国などを中心に11.6後半でピック数を増やしたヴァルスが存在感を増しそうです。
セナやカイ=サに対してピックしやすく、チーム構成に合わせてポークビルドにもクリティカルビルドにも進める利便性の高さが評価されていましたが、さらに11.7で基礎ステータスの部分にバフを受けました。


四肢切断されたへカリムに代わるチャンピオンは?



ジャングルでは暴れまわっていたへカリムが「放牧」に出されたので代わりとなるチャンピオンをプロは探していることでしょう。
本命はボリベア、ノクターンですが既存のチャンピオン以外から探すとすると、
個人的に気になっているのはリー・シン、モルガナ、トランドルの3体です。

リー・シンはミシックアイテムとの相性の悪さから今シーズンずっとバフされているチャンピオンで、その結果ついに11.8のE破風のバフでトップ・ミッド・ジャングルの3ロールフレックスチャンピオンになってしまいました。

モルガナはプロテクトキャリーの駒として起用できるチャンピオンで11.9で若干マイルドになったもののまだまだジャングル運用できますし、ミッド・サポートとのフレックスピックになっています。
似たようなチャンピオンとして大穴でアイバーンも採用されるかもしれません。

トランドルは相手のタンクピックをけん制できるピックで、E氷冷の柱がバフされたことでガンク力やポーク構成でのシナジーがアップしました。
メタピックにはゾーイ、ジェイス、ヴァルス、エズリアルといったポークチャンプがいるのでジャングルからのエンゲージが不足しそうな11.9にマッチしそうな1体です。


前傾化するかもしれないミッドレーンのメタ



ミッドレーンはレーンを無難にやりすごす系チャンピオン筆頭のオリアナに大きなナーフが入ったことや、アイオニアブーツが値上がりしたこと、ジャングルにリー・シンなど序盤の少数戦が強いチャンピオンが増えそうな観点から少しメタが前寄りになるかもしれません。

既存のメタチャンピオンの中だとシンドラがティアをあげてきそうですが、メタ外から注目しているチャンプを挙げるとすれば一番におもいつくのがルブランです。
11.2、11.6、11.8と相次いでバフが入っていてそろそろ出てきてもよい頃合いですし、
ADCが育つまではアサシン能力でゲームを支配し、ゲーム後半になっても比較的安全にポークを行えたりとプロ的には役割の多いチャンピオンです。

同じアサシンでいうとキヤナもあり得るんじゃないかなと思っています。
リリアやニダリーと相性がいいのはもちろん、トランドルと組み合わせてもRが使いやすくなったりとメタチャンピオンとシナジーがあります。
集団戦のインパクトをミッドレーナーに求める、という観点だとニーコなどもあり得るかもしれません。

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