LJL観戦メモ2022Spring Day3

February 18, 2022 by lol-cla管理人, Patch 12.3

topスマイトが勝ったり負けたり

Detonation Focus Me vs SoftbankFawksGaming





Stealのポッピーが完全に刺さったドラフトというかSHGが刺さりにいったドラフト。
グレイシャルオーグメントをもったレオナとポッピーのステッドファストによる少数戦の制圧力がすさまじく、
中盤ダメージを出す役割を担っているBlankのリー・シンとDasheRのルブランが完全に封殺されてしまった。

Eviのアグロやヘイトを引く動きも地味にうまく、自分たちの狙ったオブジェクトを獲得する助けになっていた。

Stealのバロンスティールは結果だけ見ればBlankのスマイトミスにも見えたが、
SHG目線でDFMは全員見えている=バロンはやっていない、なのにバロンピットにコントロールワードを直刺ししている、
ならリバーの視界を取りにくるのかと思えばDFMのリバーワードに誰も映らない。
SHGのわずかな違和感に気づいてスニークバロンを阻止した。

DFMは無傷の3連勝。Stealのパフォーマンスが目立った試合だったが要所でいいプレーを見せていたのが新加入のHarp。
昨シーズンはLCKの名門・KT Rolsterで28試合も出場しており、Damwon KIA相手に勝利を収めるなどかなり期待されていた選手。
イニシエート系のサポートが得意な印象で、いまのメタだとスレッシュやノーチラスなどのプレイも見てみたい。

SHGは3連敗、RJ、DFMは実力上位で仕方ない部分もあるかもしれないがポッピーファーストピックに対する今回のドラフトは正直疑問。
今期のLJLは超過密スケジュールなので、予定外のメタに対応する時間が少ないだろうというシーズン前に不安視していた部分が如実に出た1戦ともいえるかもしれない。



SengokuGaming vs BurningCore





一言でいえばBCがTopスマイトジャンナに挑戦したがうまくいかなかった試合。
Topスマイトを採用する場合、Botレーンがプッシュできるマッチアップをつくって実質ジャングルが2人の利点を生かして相手のJgやBotとの差を広げていく必要があるが、
Supがお世辞にもレーンで主導権を取りやすいとは言えないタム・ケンチだったことやSGのHoney、Entyのレーニング能力もあって作戦が頓挫。
先に先にローテーション出来たのはむしろSG側で、BCは1stヘラルドにコンテストすることすらできなかった。

ヘラルドが取れないとトップで失うプレートに対して代わりに獲得できるものがないので、Topスマイト戦術はジリ貧に陥りやすく、この試合も育ったPazとジャンナを使うFlawlesSとの差が度重なるファイトで徐々に傷口を広げていき、SGが優勢勝ちを決めた。

SGはこれで2勝1敗と勝ち越し。バロン周りでごちゃつく時間が長く、ゲームを決め切るといった部分では若干の不安を感じたものの、個々人のパフォーマンスは
好調を保っていて、特にEntyのフックは誰もが日本人サポートナンバーワンと口を揃えていた時期を思い出させるような鋭さだった。

BCは今季初黒星。確かにTopスマイト戦術はJg的な動きや知識を求められるがここまで2試合チームをキャリーしてきたFlawlesSにジャンナをやらせるのはファン目線では正直もったいなく感じた。


RascalJester vs V3 esports





序盤はV3がYunikaを中心にゲームをコントロールしていたが、集団戦でRJのパフォーマンスが上回って結果逆転を許した。

V3のプレイで気になったのは自分たちが戦うべきか否かの状況判断とそのセットアップ。
最初のヘラルドではTopJgで有利を作り、ボリベアはスクライヤーを叩いて視界をチェック、Botのリコールタイミングでノーチラスがミッドへロームと
準備が整っているように見えたが、ジンはボットへ走り、シンドラはリコールを選択と動きがばらけている。
それに対しRJはルシアン、ナミがきっちり寄ることで難なくヘラルドを獲得することが出来た。
2体目のヘラルドファイトでもファイトするのかヘラルドを取り切るのかの判断が割れているように見え、まだまだチームの完成は遠そうに思える1シーンだった。

勝ったRJは2連勝。序盤こそInoが狙われて怪しい雰囲気が立ち込めたがRecapとHachamechaが集団戦で巧みにアグロを引いてSsol、Inoがダメージを出しやすいフィールドを演出できた。

負けたV3は3連敗となってしまった。Yunikaはシンジャオとボリベアのマッチアップ差もあって序盤リードを積んだが中盤以降は存在感がなく、キャリーすることができなかった。
チーム全体としてローテーションやフォーカスの問題もあるが、そもそも構成的にもキャッチをすべきなのに常に相手にグループを許してしまい、チームファイトに持ち込まれていたという別の問題点もあり、宿題はまだ山積みだ。



CrestGamingAct vs AXIZ





ゼリに対してトリスターナを当てるのいうのは最近のトレンドで、トリスターナは苦手なゼリのレーニングを咎めつつ、スケール性能も確保できるソフトカウンター的なピック。

Topスマイト戦術特有の4分ボットタワーダイブにしっかりとCassinが準備できていたのは好印象。
結果としては1-2トレードだがトップレーンでNapがフリーファームなこと、Topスマイト相手でビハインドを背負いがちなCassinが2ウェーブ分ミニオンと食べられたという結果を加味するとCGAとしてはウィントレードといっていいだろう。

ただAXZもその後は順調にBotレーンにファームを渡すことに成功していて、100点ではないものの及第点の滑り出しだった。

勝負を分けたのは中盤以降の集団戦でもサポートの立ち回り。
Nemohのアリスターはヘラルド前やミッド2ndタワー前のファイトでのWQコンボも見事だったが、ドラゴンファイトでWを温存して
Sangchuのトリスターナをはじき出したシーンもすばらしかった。

ボリベア、グウェン、アリスター、ゼリという組み合わせもよく、ゼリに必要なアルティメットのスタックを溜めるための時間とスペースを供給するのに長けた構成だったといえるだろう。

AXZは最初のヘラルドファイトこそ相手を挟み込むようないい形が作れていたが、それ以降は縦長の集団戦になることが多く、CGAの土俵上で戦ってしまった。

勝ったCGAは初白星。Cassinの動きが改善され、集団戦の形も自分たちのやりたいようにプレイできていた印象。全員に良いプレイが出て選手たちもようやく開幕した気分になれたのではないだろうか。

負けたAXZは初黒星で2勝1敗となった。1戦目でポッピー、この試合でラカンと変わり種のTopスマイト戦術を採用してきたが、この試合は相手にバレいてたのとラカンのクオリティがポッピーほどではなかったのが目についてしまった。