LJL観戦メモ2022Spring Day4

February 20, 2022 by lol-cla管理人, Patch 12.3

トップスマイトがなくて平和な一日だった。

AXIZ vs Rascal Jester





バンピックとゲームプランをしっかりとかみ合わせたRJが終始ゲームをコントロールし完勝。
AXZはトップレーンでの先出しを強いられ選択したマルファイトが上手く機能しなかった。
後出しされたInoのガングプランクはすくすくと育ち、レベル6ではきっちりとボットレーンのカウンターガンクに一斉砲撃を合わせ、チームのスノーボールに貢献した。

23分過ぎの4体目のドラゴンファイトでYellowYoshiがしっかりと裏に回り込みいい形を作れたかに見えたが、本隊の4チャンプがRJのシンジャオ、ガングプランク、ベイガーの3枚に完全にゾーニングされ後衛を倒しきることはできなかった。
またマルファイトはアフェリオスにグラウンドスラムを当てて攻撃速度ダウンを付与してDPSを下げ、それからベイガーにむかってアンストッパブルフォースを打ち込むという選択をしたが、この時アフェリオスの武器はクレシェンダムだったので攻撃速度の低下の影響がかなり小さく済んでしまった。
一見べた足キャリーに対して良いピックに見えるマルファイトだったが、アフェリオスにはWikiのスキル説明文の長さで対抗できなかった。

RJは3連勝。RecapはここまでライズやベイガーといったCC役を兼ねられるピックでゲームをコントロールしている。
ボットレーンが強力なチームなので、ミッドレーンにこういった安定ピックの引き出しが多いと今後も順調に勝ち越しが増えていきそうだ。

AXZは2連勝からの2連敗。Megumiinは12.3に入ってからリメイクされソロQだとOPと言われているアーリを連投して結果としては白星をあげられていない。
世界的には執筆時点では66ピック勝率5割と安定しているので、日本でも勝っている姿を早くみてみたい。



V3 esports vs Sengoku Gaming





最初のヘラルドファイトで大勝したSGがフィジカルの高さを押し付けてスノーボールを成功させた。
Jettのサイラスがノーチラスの爆雷発射を盗んで相手の後衛を綺麗にシャットアウト、逆転を狙ったWasidaiの雷撃の大嵐はOnceのアルティメットで弾き出されてしまった。
一方V3はケネンにブリンクインするリー・シンを止めるためのYunikaのステッドファストを残していなかったりと、
スキルの切り方やフォーカスの合わせ方、戦う場所の選び方、集団戦に必要なほぼすべての要素でSGが上回った。

この試合特に目立ったのはサイラスで9/0//5の圧倒的スコアを出したJettのフィジカルだったが、彼だけに限らず今シーズンのSGは個人技が高さが目立つ。
序盤でリードしてからローテや反転の判断が鋭く自分たちのフィジカルを押し付ける戦い方が出来ているので下位チーム相手への取りこぼしが少なそうなスタイルだ。

V3はDresscodeがケイトリンをピックしたが、12.3のナーフの影響もあってかレーンで存在感を出すことが出来なかった。
ケネンとケイトリンの組み合わせは、序盤のヘラルドやドラゴンでのファイトで早め早めに寄れるというのがメリットのはずだったが、作戦が瓦解してしまった。



Burning Core vs SoftbankHawksGaming





ダイアナ・ヤスオのコンボピック対リーシン・アーリの高機動ロームコンビのJgMid対決が熱いドラフトになった。
序盤はお互いにJgが見えた別レーンにガンクするなどイーブンに進むが、中盤にかけてBlankのリー・シンとRainaのラカンが上手くガンクを次々と決めてSHGが徐々にリードを築いていく。
2人セットで同じサイドに圧力をかけるシーンが多く、自分たちのストロングサイドを作ってゲームを動かすという意思がはっきり見えた。

試合が動いたのは23分過ぎのバロンファイト。3-2に分かれてバロンを触ったSHGだったが、BCはFlawlesS→Fujimotoと綺麗にアグロの引継ぎを行うと
バロンから反転してきたSHGの3人に崩月からの鬼哭啾々のコンボが決まり、形勢は逆転。
タムケンチがRをつかったのをみてDasheRはチャームからYuhiを倒そうと踏み込むが、12.3の調整の影響もあってかわずか100ダメージほど届かなかった。
集団戦を3-1で制したBCがそのままバロンを獲得し、そのバロンを活かして逆転勝利を収めた。

リードを奪ってからのBCは視界の管理が丁寧で、きちんとデワードを手前から行って前に出るときも引くときも自分たちが視界を消したところを通る、
視界が取れていないところを歩くときはきっちりグループしてお互いのサポートが出来る距離を保つ、といった安全なプレイを徹底していたのが好印象だった。

BCはこれで3勝1敗。やはりJg-MidのGEN.G出身組のラインが強力でこの試合も集団戦をキャリーした。
狙われる機会が多かったとはいえYuhiが序中盤に捕まることが多いのは懸念点で、今後上位チームと戦っていくことを考えると改善すべきだろう。

SHGはまさかの4連敗。内容自体は悪くないが、どうしても大事なところでミスが出てしまっている。
2日目の感想でも書いたが、負けが続いたことで徐々にプレイのクオリティも落ちてきている気がするので、今後が心配な敗戦になってしまった。



CrestGamingAct vs Detonation Focus Me





6分30秒すぎに、JgとMidの個人技でDFMが2キルを獲得し主導権を獲得。
レネクトン・ニダリーという組み合わせは、育つとレネクトンのE→強化Wプレスアタック発動→スタン中の相手にニダリーの槍がヒット→マークがつくのでクーガーモードで飛び込む、という強力コンボで少数戦を支配できてしまう。
8分、9分にフラッシュもTPもないKaitoのシンドラに連続してガンクを刺し10分前にMidのタワーを破壊成功と、完全にゲームをコントロールすることに成功する。

ミッドレーンからレネクトンが消えるだけで、CGAのサイドレーナーはポジションを下げざるを得ず、ワニの威を借りたDFMはタワープレートを次々と獲得、なんと14枚のプレートを破壊する。

CGAもレネクトンのいないサイドでのプレイメイクを徹底して、ボットガンクを成功させるなど食らいついていく。
22分すぎのトップの2ndタワー付近のファイトも自分たちのエリアをしぼってジンクスを徹底的にフォーカスするなど粘るためのプレイが出来ていたがHarpの手厚いピールに合い、万事休す。
そのままバロンを獲得したDFMがゲームに勝利した。

DFMはほぼ完ぺきな内容で4連勝。Yaharongはここ3試合個人技をみせるまでもなく勝ってきたが、この試合では遂にその実力を披露した。
KR時代はかつてはGraceというサモナーネームで、JinAirGreenWingsやFreditBRIONでスターターを務めたプレイヤー。
シンドラやゾーイが得意なプレイヤーだが、今回はレネクトンで素晴らしいパフォーマンスを見せた。

CGAはこれで1勝3敗。レネクトン・ニダリーの組み合わせに対抗するために手厚くミッドレーン周りをカバーしにいったが、逆にDFMの個人技に絡めとられてしまった印象。
序盤で大崩れしてしまったので、負けたとはいえ気持ちを切り替えやすい内容だったのはせめてもの救いか。