LJL観戦メモ2022Spring Day6

February 25, 2022 by lol-cla管理人, Patch 12.3

好調BC対RJの対戦に注目が集まった日

V3 esports vs CrestGamingAct





ミッドレーンとボットレーンで主導権を握ったCGAが1stドラゴンを獲得。
その後グレイブスのリコールタイミングで、V3はカウンターの行動として相手のジャングルに入ったり、レオナを寄せてのミッドガンクを狙ったがKaitoがしっかりと警戒できていたのが好印象。

HybirDのアフェリオスが8分の時点でチャクラムに武器を調整していたのは流石。
これによってリフトヘラルドとのトレードで、CGAはボットのタワープレート4枚の獲得に成功、ゲーム時間9分でADC間に1000ゴールドもの差がが生まれた。
2ndドラゴンを争うためにボットサイドに寄ったようにみえたYunikaだったが、ポジションが取れず相手がドラゴンを取ったあとにヘラルドを召喚せざるを得なくなるなど、V3はすべてが後手後手に回ってしまった。
しかもタワープレートのゴールドはすべてシン・ジャオに入ってしまい、レーナー間のゴールド差は埋まらなかった。

Mid-Botのスケールで上回るCGAとしては2つドラゴンを確保したということはゲーム時間を10分引き延ばすことに成功したのと同義なので、あとはゆっくりとゲームを進行していけばよかったのだが、その後サイドレーンで捕まるミスが目立ったのは少し残念。
13分30秒のボットレーンのファイトもCGAのオーバープッシュを咎めようとするV3の積極的なプレイだったがゴアドリンカーを完成させたグレイブスがあまりにも固すぎた。
このファイトでクアドラキルを獲得したCassinはYunikaに対し大きなリードを奪い、ゲームを決定づけた。

CGAは構成的にNapのグラガスがフロントラインとしての働きを一手に担うことになるので、その負担を軽減させるためのCassinのアイテム選択だったとおもうが、これが長引いた集団戦で功を奏した。

勝ったCGAは3勝3敗で勝率5割復帰。やはり味方がレーン戦で勝っているときにCassinは存在感が大きく、CGAは彼を活かすためにレーナーがどれくらい奮起できるかが重要なチームといえるだろう。
その点Kaitoがここ2試合良いパフォーマンスを見せているのは好材料。この調子を維持できれば勝ち越しが見えてきそう。

負けたV3はいまだ勝ち星なしの6連敗。この試合に関しては対アフェリオスでヘラルドを優先したときのリスク管理が甘かったように見えた。
代わりに得たヘラルドも対面をアウトスケールできる可能性があるWashidaiのグウェンがいるトップレーンで使えていれば、少し結果は変わっていたかもしれない。



Rascal Jester vs BurningCore





1-3-1のスプリットプッシュにダメージバランスを整えるためのJgカーサスを入れた構成を選んできたBCに対し、ライズでスプリットプッシュににらみを利かせられる3フロントライン2DPS構成のRJ。、
両チームのカラーが出た、試合がどうなるのか楽しみになるドラフトだった。

やや気になるのはFujimotoがレオナな点だ。1-3-1の3の部分を支えるのにはやや攻撃的なピックなため負担が大きく、2人のソロレーナーが勝つのはもちろんだが、中盤以降のSupの立ち回りが重要になってきそうなピックだ。

リーシュをしてカーサスを優先して育てる選択をしたBCに対し、ボットレーンを優先してリーシュをしなかったRJ。
この差を活かしてRJはボットダイブを決行するがYuhi、Fujimotoが好判断をみせて1-1のトレードに持ち込んだ。

その後も執拗にボットサイドを狙うRJだったが、その間にTopの1v1でRayFarkyのダリウスがInoのレネクトンをソロキル。
元々トップレーンはサモナースペルの差もあってレネクトンが1v1で勝つのは難しく、BCとしてはトップに介入されないならダリウスでゲームを壊すぞ、という恰好。
実際その後はFlawlesSがトップガンクを決めてさらにリードを広げていく。

タワープレート消滅後1-3-1を始めたBCに対し、RJはグループして戦う構成なことを活かして、一気に2本のタワー破壊を狙ってミッドレーンをプッシュするなどお互いに構成の持ち味を生かしたプレイでゲームが進んだ。

ゲームが大きく傾いたのは24分ごろに起きた4体目のドラゴンファイト。
エンゲージ手段がやや乏しいRJの構成に対し、BCはDiceのゾーニング、YuhiとFlawlesSのカイトが綺麗に決まり3-0のキルトレード。ドラゴンとバロンの獲得に成功する。
速めに鎮魂歌を使うことでポータルワープを消費させ、相手のユーティリティに制限をかけたFlawlesSの判断も素晴らしかった。

一度バロンを獲得してしまうとBCの構成を止めることは難しく、バロンパワープレイで4300gものリードを作ったBCがそのまま逃げ切った。

勝ったBCは3連勝で5勝1敗。再三のタワーダイブを耐えたYuhi、Fujimoto、その間にしっかりと育ったRayFarky。チーム全体で自分たちの構成の強みが共有できているのを強く感じられた1勝だった。

敗れたRJは連敗で3勝3敗に。Topがアグレッシブでスプリット構成も十分ありそうなBCに対して早めにポッピーを取ってしまったのが集団戦でイニシアチブを取り切れなかった原因のひとつ。
RJは好調だった昨シーズンと違ってトップサイドの圧が少ない。これはInoとKinatuのプレイスタイルの違いで2人の間に優劣があるわけではないが、結果として今シーズンはボットサイド一辺倒のチームなってしまっているのが、上位勢相手に苦戦している理由だろう。



SoftbankHawksGaming vs SengokuGaming





SHGはJg-Midの組み合わせは前回同様中盤のパワースパイクと一緒に動ける機動力持ちだが、ゼリを入れたことで終盤のスケールを持つことに成功した構成。
SGはダメージの出せるフロントが2枚に、ゼリに対してレーンでかなり強く出られるケイトリンラックスという組み合わせ。
SGとしてはボットレーンにBlankが介入されないようジャングルをコントロールしたいところだ。

TopでKinatuが1v1でリードすると、そこにBlankが寄ってリフトヘラルドを召喚。大量のゴールド差をつけることに成功した。
これは前回まではなかった動きで、SHGもフィードバックを受けて改善してきていることが伺える。

一方SGもボットレーンにしっかりと重心を置いて、タワープレート3枚と2体のドラゴンの獲得に成功する。

19分前後のドラゴンファイト。SHGは2ドラゴン先行されているのためリスポーンの30秒前からポジションを取るなど慎重にセットアップしていたが、Onceがミッドレーンにリフトヘラルドを流したのが好プレイで、タックルを入れることはできなかったもののSHGを動かすことに成功。
SGはサイラス、グウェン、ジャーバンIVによって綺麗にSHGを囲い込むと集団戦で3-0の勝利。さらにドラゴンスティールのおまけまでついてゲームの流れを一気に手繰り寄せた。

SHGはドラゴンを先行されているプレッシャーからか焦ってドラゴンに触ってしまったこと、コントロールワードをKinatuが叩いて壊したことで怒りゲージが溜まってしまいファイトの前に変身してしまったことが敗着となった。

その後はOnceのミスを咎めてドラゴンを取るなどSHGも反撃をみせたが、5体目のドラゴンファイトでJettのビッグプレイが出て万事休す。ドラゴンソウル、バロンを獲得したSGがゲームに勝利した。

SGは4連勝で5勝1敗。エルダードラゴンでのファイトもJettがDasheRに削られてリコール→TPで戻ってくるまでエルダーを攻撃しないで長引かせようとするなど、勝てている自信からかミスやイレギュラーが発生しても落ち着いてプレイできているな、という印象を受けた。

SHGは6連敗、初日が遠い。Day2の感想メモに書いたことが現実になってしまった。
Jettのサイラスはこれで3連勝。ナー!やスピリットラッシュを盗まれると厄介極まりないので、Jettへのリスペクトも踏まえるとSHGは2ndバンフェイズでサイラスを消してもよかったのではないだろうか。



DetonationFocusMe vs AXIZ





AXZはTopスマイトルルやサポートルルを匂わせるドラフトで、相手に2ndバンを絞らせない作戦。若手が多いチームなのでそれを気遣ったドラフトといえるだろう。結果としてはMidルル入りの2マークスマン構成になった。
DFMはグウェン、ゾーイ、アフェリオスとかなり重めの構成だが、これはAXZの構成も最初の3ピックで重くなりそうなのを見ての判断だろう。

このゲームはDFMがレーン戦の筋力だけで序盤戦を制圧してしまった。
リフトヘラルドのタイミングでレーンスワップを選択したDFMはアフェリオスの性能もあいまってトップとミッドのタワーの破壊に成功、13枚のタワープレートで計2080gを獲得する。

AXZとしては3キルを獲得したSwampのキンドレッドを中心に戦っていきたいところだが、早い時間にファーストタワーを折られてしまったことやレーナー間のゴールド差が開いてしまっていて、思ったようにファームを伸ばせない。

24分過ぎのバロン周りの戦いはDFMの冷静さが光ったシーンだ。
相手が入ってきそうな通路にスリープバブルや死の宣告を放ち、羊の執行猶予やアンストッパブルフォースといったAXZが集団戦で捲るために重要なスキルをことごとく落とさせて、
それからキンドレッドを削ってスティールを防いでからバロンを倒しきる。

バロンに殴られる時間が長くやや危険な立ち回りにも見えたが、AXZで唯一順調に育っていたSangchuのジンクスがインフィニティエッジ完成前というタイミングを狙った好判断のバロンだった。

DFMは無傷の6連勝。この試合はHarpのスレッシュが強すぎた。
少し強欲にプレイしすぎた結果Swampのカバーが間に合って2キルを献上してしまうシーンもあったものの、その後も画面が切り替わるたびに死の宣告を当ててゲームを支配した。

AXZは4連敗で2勝4敗に。グウェンはいまトップレーンで足切りラインに立っているチャンピオンで、彼女に勝てるピックがないとドラフト面でかなり不利になってしまう。
セトのバンが効いたのはありそうだが、マルファイトしか後出しできないとなると今後はグウェンのバンも含めてドラフト戦術を練り直す必要がありそうだ。