5分で分かる!WCS出場チーム紹介【LPL編】

September 18, 2018 by Merryday, Patch 8.18

絶対王者韓国に待ったをかけるのは、成長著しい中国。WCSに出場するLPL代表チームを紹介

WCSに風穴を開けるのは……



こんにちは。Merrydayと申します。

「誰だよお前」という方に向けて、50文字だけ自己紹介させていただきます。
1年半ほどアナリストとしてチーム活動をしており、競技シーンを年間1000試合ほど観戦している人です。

以前に一度、こちらの記事でゲストとして参加させていただきましたが、自身で記事を書くのは初となります。


さて、今年もまた世界大会(WCS)の時期がやって参りました。
各地域で熾烈なシード争いを勝ち抜いた強者達が一堂に会する、LoL競技シーン最大のイベント。

5年連続でサモナーズカップを手にし、世界最強の名をほしいままにしてきたLCK(韓国)代表チームですが、今年はそんな絶対王者を脅かす存在が現れました。(一体、何ziなんだ……)

今年度行われた3つの国際大会(MSI/Rift Rivals/アジア競技大会)全てにおいて、決勝戦で韓国代表を倒している

LPL(中国)代表


です。

「LJL・LCKは観ているけれど、LPLまではちょっと手が出せない……」という方、結構いるんじゃないでしょうか。

そこで本記事では、そんな成長著しいLPL代表の3チームを紹介しようと思います。





Royal Never Give Up【RNG】


(第1シード:LPL Summer Champion)

TOP:Letme, Zz1tai
JG:Karsa, Mlxg
MID:xiaohu
ADC:Uzi, Able
SUP:Ming


KZを圧倒的な力量差で下しMSI優勝。Rift Rivalsでは韓国チーム相手に3-0で完封。
アジア競技大会の優勝メンバーが3人と、現時点でこれ以上無い成績を残しているRNG。

世界最強ADC・Uziについては言わずもがな、今年は他ロールの面々も仕上がっています。

春こそ不安定さを覗かせたものの、完全復調どころかさらに成長したLetme。
プレーオフで獅子奮迅の活躍を見せたKarsa。
大胆不敵な行動で流れを引き寄せるMlxg。
広いチャンピオンプールと抜群の安定感を誇るxiaohu。
今や中国を代表するサポートとしてEDG Meikoと双璧を成すMing。

既に付け入る隙がありません。
さらに、RNGは万全の状態でWCSに臨むための準備を、夏シーズンが始まる前から整えてきました。

LPLは、14チームが2つのリーグに分かれて戦いますが、交流戦も含めて1チーム当たり19試合あります。さらに、各チームが所有するホームスタジアムで試合を行うため、移動も含めてかなりハードです。(しかも試合がよく中断する。本当によく止まる)

そこでRNGは、春シーズンで疲労の溜まったエース・Uziを治療に専念させ、夏シーズンの前半はZz1tai/Able両選手を駆使して戦い抜きました。

「困ったときのUzi頼み」が出来ない環境に身を置いた副産物か、夏のRNGはローテーションで有利を作る場面が比較的多く見受けられました。

そして、後半の1ヶ月を使って連携面を確固たるものに練り上げ、結果、LPL夏のチャンピオンに輝き、第一シードの座を獲得したのです。

今年、最もサモナーズカップに近いチームと言っても過言ではないでしょう。
(だが勝つのはKTだ!!!)



Invictus Gaming【IG】


(第二シード:Championship Point)

TOP:Duke, TheShy
JG:Ning
MID:Rookie
ADC:JackeyLove
SUP:Baolan


春夏シーズン合わせて36勝2敗という驚異的な数字を残しながらも、プレーオフで勝てないIG。

その理由は、「JackeyLoveのパフォーマンスが落ちるから」、これに尽きます。
ハンドスキルは一線級の彼ですが、プレーオフになると不用意な(それも致命傷になりかねない)デスを献上してしまうのです。

先日行われたRNGとのプレーオフ決勝戦、2-2で迎えたGame5のことです。
両者一歩も譲らず、手に汗握る一進一退の攻防を繰り広げる中、事件はゲーム時間38分に起きました。(そのシーンがこちら)

悠然と自陣のウルフを狩っていたJackeyLoveがキャッチされ、そのままゲームエンド。
ウルフと優勝トロフィーをトレードした一連のプレイは、彼にとって生涯忘れられない悪夢になることでしょう。

これはほんの一例に過ぎません。プレーオフ時のJackeyLoveは、明らかに普段通りではないのです。
プレーオフですらこうなのですから、当然WCSという大舞台で期待は出来ません。

しかしながら、彼はまだ競技歴2年にも満たない17歳です。
実際、春のプレーオフに比べて、夏は割と改善されたようにも見えました。
今後の飛躍も含めて注目の選手です。(あと名前がかっこいい、そしてイケメン)

IGにとって希望の星は、夏シーズンのMVPを獲得した韓国人プレイヤー・Rookieです。
IGが得意とする勝ち筋の一つに、ソロレーナー(TOP/ MID)によるレーンドミネートが挙げられます。
しかし、TOPレーナーにタレントが豊富なLCK代表チームを相手するとなれば、カギを握るのは間違いなくRookieでしょう。



EDward Gaming【EDG】


(第三シード:Regional Final)

TOP:Ray
JG:Haro, Clearlove
MID:Scout
ADC:iBoy
SUP:Meiko


春シーズンは14勝5敗でWestリーグ1位だったものの、夏は不調に苦しみ11勝8敗。(それでもWestリーグ2位だったのは、EastリーグにIG/RNG/JDGと強豪が偏ったため)
一時は全プレイヤーに存在感がないという非常事態に陥りましたが、5年連続WCS出場を滑り込みで決めた辺りはさすが古豪。

ベテランのClearloveに代わり、今年からメインJGとして起用されているHaro。(名前がかっこいいイケメンPart2)
EDGに加入する前は中国二部でプレイしていましたが、それを含めても競技歴1年3ヶ月、弱冠20歳の若手です。

残念ながら、夏シーズン中は精彩を欠き、Clearloveと出場機会を二分しています。
しかし、彼は前述のJackeyLoveとは対照的に、勝負どころに強い一面も見せています。

加入直後の1月に行われたDemacia Championshipで優勝。華々しいデビューを飾りました。
また、第三シードを懸けたRegional Finalsでは、得意のキンドレッドとカミールでゲームを作り、見事に役割を遂行した点は評価に値します。

夏シーズン通して影の薄いRayは気がかりですが、Scout/iBoy/Meikoと役者は揃っています。
昨年の雪辱(グループステージ敗退)を果たせるかどうかは、Haroの肩にかかっているでしょう。




以上、LPL代表3チームの紹介、いかがだったでしょうか。

文字にしてみると、一層RNGの強さが際立ちますね。
ですが、何が起こるかわからないのがWCSの醍醐味でもあります。
(頑張れKT!!!)

本記事で、少しでもLPLに興味を持っていただければ幸いです。
そして、皆さんWCSを思う存分楽しみましょう!
余談ですが、サムネイルがなのは、他の地域に比べてLPLで評価が高かったからです。