和葉@のWCS解体新書~メタ読みとWCSらしさ~

September 29, 2018 by 和葉@, Patch 8.19

これは、いつも解説組で対談記事をしている中一人ハグれた和葉@がやりたい放題WCSについて書くお話
はいどうも皆さんお久しぶりです。和葉@です。
今回、僕が"偶々"お仕事が入っている日に"偶々"リクルート(@rikuruto_9)君とあかさん(pokemon_red)がWCSに関してメタ読みの対談記事を書いていたのを見て「それ、俺もやりたかった!」と言ったら「どうぞ1億文字使っていいから書いて」と言われたので突発的にWCSの記事を書きます。

1人寂しく書くのは辛いので、心の中にいるリトル和葉@と対談形式で記事を書く事にしました。やっぱりこういうのは掛け合いがないとね?

和葉@
「ではまず、WCSってLJLでやってるようなレギュラーシーズンとは結構違うものなの?と思っている人もいるかもしれないからそれの説明をしたいよね」

リトル和葉@
「WCSはまず第1ステージのプレイインステージと第2ステージのグループステージの2つの予選が存在していて、LJLから勝ち上がったDFMは第1ステージのプレイインステージから始まる。
ここにはCIS(独立国家共同体。平たく言うとロシアとかのあたり)LAN(北アメリカ)、BR(ブラジル)TR(トルコ)SEA(東南アジア)JP(日本)OCE(オセアニア)LAS(南アメリカ)の8つのワイルドカード地域とNA(北米)CN(中国)EU(ヨーロッパ)LMS(香港、マカオ、台湾)、の五大リーグ地域の3番目の枠の4チームが混ざった計12チームを4つのグループに分けて戦う。
各グループの上位2チームが集まった所で、それぞれ別グループの1位vs2位を行いその中で勝ち残った上位4チームがようやく第2ステージであるグループステージへと駒を進める事ができる」

和葉@
「これだけでもかなりのチームが篩いにかけられると…そこから先は?」

リトル和葉@
「さらにグループステージはKR(韓国)から3チーム、残りの五大リーグの1番目と2番目の枠を勝ち取った8チーム、そしてVN(ベトナム)の12チームに勝ち上がってきた4チームを足した16チームを4グループに分けて戦う事になる」

和葉@
「日本はまだこのグループステージにすらいけていないような状態だから、まずはグループステージ進出に向けて進んでいくわけだ。
じゃあ早速メタについて触れていくけれど、WCSって凄く独特と聞いたけど具体的にどう違うの?」

リトル和葉@
一番大きな影響は1ヶ月特定のパッチで戦い抜く事。以前はこれが中国を除いてレギュラーシーズン中は存在しなかった。
それにより、週を追う毎に流行のチャンピオンが常に変化していった。それは今年8.13が長く行われていた事で競技シーンが大好きな視聴者も思った事だろうそれについての記事もあるからね」

和葉@
「確かに、WCSでは1週目ボロボロだったチームが2週目で息を吹き返してまさかのグループステージ突破なんていう話を何年も見てきた。逆の例もあって一番顕著だったのはシーズン5のC9かな?1週目3-0して誰もがグループステージ突破間違いなしと思った中で2週目0-3して予選敗退に終わっていたね」

リトル和葉@
「あのチームは毎年3-3で予選を突破したり敗退したりしていて、NAの希望の星とも言われるけれどそれと同じくらいファンを不安にもさせるチームだよね。
話を戻すと、そうやってメタが変化していく背景にはWCSの開催期間の長さがあったんだけれど今年はそれが大幅に短縮されてしまった。グループステージに2週目が存在しないんだ」

和葉@
「確かに去年2ヶ月近くかけて行ったWCSが今年は1ヶ月。そうなると、今まで通りのように負けたチームは次の試合立て直す時間を与えてもらえないから事前準備を徹底しておかないと下馬評が崩れる事はありそうだね」

リトル和葉@
「もう一つはMSIにも言える事だけれど世界大会独特の各国のメタの違いだね。キルをどんどん起こして試合のペースを作り出す事が得意な国もあれば、徹底して戦闘を起こさずタワーとドレイク、バロンと言ったオブジェクトだけを取っていき有利を築いて勝利する国もある」

和葉@
「各国が1年かけて築き上げたシーズンの総力戦でもあり博覧会のような形だよね。毎年この国毎の戦略の差に悩まされる所もあれば安定して勝ち上がる国もある。韓国はその代表例であり、だからこそ今年も3枠が無条件でグループステージ進出を決めている」

リトル和葉@
「韓国は反省会が凄く上手で修正力の高い地域だからこそ、長期間戦うWCSには適している。その点北米はいつも修正力の甘さが目立って今ひとつ成果を挙げられていないから今年はどうなっているか気になるね」

和葉@
「まぁ、今年もTLが勝つという下馬評通りにならずやっぱりC9が希望の星って言われるんじゃ…」

リトル和葉@
「そうなったらもういっそC9は名誉枠としてWCS出場確定でもいいんじゃ笑」

和葉@
「WCS全体のメタの考え方についてはわかったけど、次はゲーム内に移ろうか。8.19をどういう風に考えている?」

リトル和葉@
「俺もリクルート君やあかさんの考えに概ね同意見な部分が多い。ダリウスの強化は絶対競技シーンに影響を与えるレベルだと思う。でも一方で苦手とするフィオラにも強化が入った。俺はシーズン5のWCSで散々ダリウスが序盤勝っても結局フィオラに何もさせてもらえない状態になっているのを知ってるからここは良い調整だなって思った」

和葉@
「個人的にはジャングルが与える影響力が気になる。エリス、カ=ジックス、ジャーヴァンⅣはどれも序盤非常に強いガンクタイプのジャングラーだし依然としてオラフやシン・ジャオのようなジャングラーも健在だ。
ADCが全体的に序盤よりも後半強いカイ=サ、ザヤ、トリスターナあたりが評価され続けるならば、このジャングラー達はどれも目の上のたんこぶのような存在だね」

リトル和葉@
「一方でシヴィアやルシアンみたいな序盤から影響力を発揮するチャンピオンも使用できるレベルだし、今サポートでgod tierにいるブラウムとの相性もめちゃくちゃ良いからチームによって構成が大きく変わる気がする」

和葉@
「そういう意味では中間にパワースパイクを置いた構成は正直見なくなると思う。所謂ADCにエズリアルとか脅威を積んだヴァルスを置いて、2アイテム完成した時に強いけど、そこからはそこまで伸びませんっていうものだけど今はどっちかにパワースパイクを傾けていい」

リトル和葉@
アカリ、パイク、スレッシュあたりが絡むsnowball構成はこの環境の目玉の一つだと思う。ガンクの強いジャングラーにこういうロームの強いサポートとかアサシンが簡単に組み込めるのはダメでしょ笑」

和葉@
「アカリなんかはまだテコ入れが足りてないよね。エイトロックスやアーゴットはカウンターが増えてきつつあるけど強い人が使ったらやっぱり1人でゲームぶち壊したりするからBan率は高そう」

リトル和葉@
「ここ最近ずっとマイルドにする調整だった所で今回は全部アッパー調整だったから、過激なWCSが戻ってきた!って気分だね。見ている人たちは凄く楽しめそう」

和葉@
「確かに去年のアーデントセンサーメタで試合が動かずただじっくりとタワーが1本ずつ折れていく展開は、スワップ戦術がわからなくてレーニングが見れないのがつまらないという声よりも絶対多そう」

リトル和葉@
「WCSの頃には必ず集団戦が強いメタ!っていうのがここ最近の鉄板だったからね。そういう意味では今年も数多くのチャンピオンが見れるんじゃないかな?」

和葉@
「ピール系のサポートは日の目を浴びなそうだけどね。苦手なチャンピオンが増えすぎているし、そもそも8.12で入っていたシールド系の弱体化がきつすぎる。最初に持てるポーションの量も減っているし去年大活躍したから今年はおやすみしててねっていうRiotからの休暇届みたいなものかな」

リトル和葉@
「個人的にはヘカリムがトップで来るんじゃないかなとは思ってる。けど、先出しする程じゃないし今回強化されたジャングラー達が結構苦手なんだよね。もしかしたら、ガンク中心のジャングラーのPickが来た瞬間にスワップ戦術に切り替えるチームがいても不思議じゃないかも。とは思ってる」

和葉@
「snowball構成を選ぶチームからしたらそれをされると本当に出鼻をくじかれるからね笑
僕はイレリアかな。1コア完成した時点で強いし、中盤にパワースパイクを置く構成の存在を一番否定しているチャンピオンだと思ってる」

リトル和葉@
「ようやくヌヌ&ウィルンプがメジャーな競技シーンに登場するけどそれについては?」

和葉@
「Pickするチームがいてもおかしくないくらい強いと思うよ。今回の強化も合わせてジャングルアイテムはルーンエコー固定でいいと思う。これでクリア速度も上がるしガンクした際のダメージも期待できる。
そこからはとにかくサポートアイテムばかりを積む。まぁワーモグくらいは積んでいいと思うけどね。
キーストーンはアフターショックかガーディアンの2択になると思う。プレデターは実は彼にはあんまり合っていないと思うよ」

和葉@
「ここまでの話をまとめると

・序盤から強いチャンピオンとジャングラーをPickしてSnowballを狙える構成

・終盤キャリーが止まらなくなるのを狙い、それを補佐するProtect carry構成の2つが主流

・序盤強力な構成に対してスワップ戦術を使用してくるチームがいてもおかしくない


って所かな。正直、プレイインステージのチームは研究材料にされるだろうしグループステージからのチームはそういう材料のもと戦える分有利だよね。それでも最後に物を言うのは実力だし短期間での修正力が特に必要になると思う」

リトル和葉@
「最後のステージであるノックアウトステージ(上位8チームによるトーナメント)までいったら、またメタが変わってそう。ここまでで8.19を3週間は戦ってるわけだからね。二転三転したメタが一体どんな結果で幕を閉じるのかは正直予想もつかないよ」


という事でリトル和葉@さんに付き合っていただいたメタ予測となりました。
注目チャンピオンは挙げるとキリがない部分もありますが、特に記事内でも挙げたヘカリムとイレリアはキーマンだと思ってます。
それでは今回ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。また次回はオフシーズンに入ったあたりでお会いできたらいいなと思っています。それでは。